【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

タグ: キク科

  • ヨツバヒヨドリ Eupatorium glehnii

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:四葉鵯
    名前の由来:
    「ヨツバ(四葉)」は、葉が4枚(5,6枚もあり)輪生する。
    「ヒヨドリ(鵯)」は、ヒヨドリバナの名前の由来参照。
    葉:3~6枚輪生
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紫色
    花期:8~9月
    習性:多年草
    備考:
    奥山に生える。
    フジバカマヒヨドリバナサワヒヨドリとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    ヨツバヒヨドリ
    20230724_八島湿原
    ヨツバヒヨドリ
    20230724_八島湿原
    ヨツバヒヨドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ヨツバヒヨドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ヤハズヒゴタイ Saussurea triptera

    キク科トウヒレン属
    漢字:矢筈平江帯
    名前の由来:
    「ヤハズ(矢筈)」は、葉の付け根の形が矢をつがえる矢筈に似る。
    「ヒゴタイ(平江帯)」は、キク科の「ヒゴタイ」に似るが、由来は不明。
    葉:茎葉は互生
    花:筒状花が集まった頭状花序、淡紅紫色
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:
    亜高山帯から高山帯に生える。
    茎には翼あり。

    ヤハズヒゴタイ
    20230821_宝永遊歩道
    ヤハズヒゴタイ
    20230821_宝永遊歩道
  • ミヤマオトコヨモギ Artemisia pedunculosa

    キク科ヨモギ属
    漢字:深山男蓬
    名前の由来:
    奥山に生える「オトコヨモギ」。
    「オトコヨモギ(男蓬)」は、漢名「牡蒿(ぼうこう)」の訳で、種子が小さいために種子がないものと誤認して、牡と名づけた説、
    果実がヨモギに比べて小さく、雌花だけ結実し、両性花は結実しない説あり。
    葉:茎葉は互生
    花:筒状花(雌花と両性花)の集まった頭状花序、下向き、淡黄色
    花期:7~8月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:亜高山帯に生える。

    ミヤマオトコヨモギ
    20230817_富士山五合目付近
    ミヤマオトコヨモギ
    20230817_富士山五合目付近
  • アキノキリンソウ Solidago virgaurea ssp. asiatica

    キク科アキノキリンソウ属
    漢字:秋の麒麟草
    名前の由来:
    「アキノ(秋の)」は、晩夏から秋に花が咲く。
    「キリンソウ(麒麟草)」は、ベンケイソウ科のキリンソウに似た花が咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花(雌性)と中心の筒状花(両性)の集まった頭状花序、黄色
    花期:8~11月
    果実:瘦果、冠毛あり
    習性:多年草
    備考:
    <ミヤマアキノキリンソウ(Solidago virgaurea subsp. leiocarpa)との違い>
    ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの高山型とされ、花が頂部に固まってつく傾向があるのに対してアキノキリンソウは比較的まばらにつく。厳密な区別は難しい。

    ミヤマアキノキリンソウ

    ミヤマアキノキリンソウ
    20230817_宝永遊歩道
    ミヤマアキノキリンソウ
    20230817_宝永遊歩道
  • フジバカマ Eupatorium japonicum

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:藤袴
    名前の由来:花の色が藤色で個別の花の形が袴(飛鳥・奈良時代の古代の袴、今でいうズボンのスネの部分)に似ている説あり。
    葉:対生、3深裂
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紅紫色
    花期:8~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    秋の七草の一つ。
    葉は生乾きのとき、桜餅の桜の葉と同じクマリンの香りがする。
    サワヒヨドリヨツバヒヨドリヒヨドリバナとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    フジバカマ
    20241028_その他
    フジバカマ
    20241028_その他
    フジバカマ
    20241028_その他
  • フジアザミ Cirsium purpuratum

    キク科アザミ属
    漢字:富士薊
    名前の由来:
    「フジ(富士)」は、富士山麓に多く生える。
    「アザミ(薊)」は、ノアザミの名前の由来参照。
    葉:茎葉は互生、根生葉はとげが多い
    花:筒状花の集まった頭状花序、紅紫色、下向き
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:
    頭花は直径10cmにもなる。
    根は食用になる。

    フジアザミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジアザミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    フジアザミ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • ヒヨドリバナ Eupatorium chinense

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:鵯花
    名前の由来:ヒヨドリ(鵯)が山から里に下りてきて鳴く頃に花が咲く。
    葉:対生
    花:筒状花の集まった頭状花序、白色(淡紫色もあり)
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    無性生殖型と有性生殖型あり。無性生殖型はジェミニウイルスに感染されることが多く葉に黄斑が入る。有性生殖型はウイルスが侵入しても感染することは少ない。
    フジバカマヨツバヒヨドリサワヒヨドリとの葉の違い>

    葉形葉序葉柄
    ヒヨドリバナ切り込みなし対生あり
    フジバカマ深く3裂対生あり
    ヨツバヒヨドリ切り込みなし3~4枚輪生あり
    サワヒヨドリ切り込みなし対生なし
    ヒヨドリバナ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒヨドリバナ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒヨドリバナ
    20240918_箱根湿生花園
  • ハルジオン Erigeron philadelphicus

    キク科ムカシヨモギ属
    漢字:春紫苑
    名前の由来:秋に咲くキク科の「シオン(紫苑)」に似ていて、春に咲く。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序
    花期:5~7月
    習性:多年草
    備考:
    北アメリカ原産。
    若芽は食べられる。
    <ヒメジョオンとの違い>

    葉の基部つぼみロゼット
    ハルジオン中空茎を抱く下向きに垂れる葉柄がはっきりしない
    花期にも残る
    ヒメジョオン中空ではない茎を抱かない下を向かない葉柄がはっきりしている
    花期は消える
    ハルジオン
    20240410_吉田川
    ハルジオン
    20240410_吉田川
  • ハバヤマボクチ Synurus excelsus

    キク科ヤマボクチ属
    漢字:葉場山火口
    名前の由来:
    「ハバヤマ(葉場山)」は、葉場山(草刈り場のある山)に生える。
    「ボクチ(火口)」は、葉裏の綿毛を集めて火口(ほくち:火打ち石でだした火花を移しとるもの)とした。
    葉:茎葉は互生
    花:筒状花の集まった頭状花序、黒紫色
    花期:10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    根生葉の裏面には白い綿毛が密生する。
    <オヤマボクチとの違い>
    本種は根生葉の基部が横にはり出してとがる。

    ハバヤマボクチ
    20230724_八島湿原
    ハバヤマボクチ
    20230724_八島湿原
  • ハハコグサ Gnaphalium affine

    キク科ハハコグサ属
    漢字:母子草
    別名:ホオコグサ、オギョウ
    名前の由来:
    葉や茎が白い綿毛に覆われている様子を、母親が子を包み混んでいるように見立てた説、
    葉を餅に入れて草団子にして食べた「葉っこ草」が転訛した説など諸説あり。
    「ホオコグサ」は、茎の白毛、頭花の冠毛がほおけ立っている。
    葉:互生
    花:頭状花序、筒状花(中心の両性花の周りに雌花)、黄色
    花期:4~6月
    果実:瘦果、黄白色の冠毛あり
    習性:2年草
    備考:
    春の七草のオギョウ(御行)はロゼット。
    全草を細かく刻んで乾燥させたものは生薬「鼠麹草(そきくそう)」と呼び、咳止め、痰切りに用いた。
    かつてはハハコグサを摘んで蒸してついて「母子餅(ほうこもち)」を食べる習慣があったが、「母と子を臼と杵でつくのは縁起がよくない」として、ヨモギが草餅に使われるようになった。

    ハハコグサ
    20240504_高山・市民の森
    ハハコグサ
    20240504_高山・市民の森