【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

タグ: キク科

  • ノコギリソウ Achillea alpina

    キク科ノコギリソウ属
    漢字:鋸草
    名前の由来:くし葉状の葉の形を鋸の歯に見立てた。
    葉:互生
    花:まわりの舌状花(雌性)と中心部の筒状花(両性)の集まった頭状花序、淡紅色または白色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    ノコギリソウ
    20230724_八島湿原
    ノコギリソウ
    20230724_八島湿原
    ノコギリソウ
    20230724_八島湿原
  • ノアザミ Cirsium japonicum

    キク科アザミ属
    漢字:野薊
    名前の由来:
    「ノ(野)」は、野原に多い。
    「アザミ(薊)」は、トゲに触れて「あざむ(興ざめする)」に由来する。
    葉:茎葉は互生、基部は茎を抱く、とげが多い
    花:筒状花の集まった頭状花序、紅紫色
    花期:5~8月
    習性:多年草
    備考:
    総苞片は6~7裂で直立し、粘着する。
    <雄性先熟>
    アザミの仲間は花に虫が触ると、その刺激で筒状の葯(葯筒)の花糸が弓形に縮み、葯筒の中の花柱にある毛(集粉毛)が葯筒の上部にある花粉を外へ押し出す。この時、雌しべは成熟していないので受粉はしない。自分の株の花粉がなくなった頃、成熟して他の株の花粉を受粉する。

    ノアザミ
    20230619_富士山こどもの国
    ノアザミ
    20230619_富士山こどもの国
    ノアザミ
    20230724_八島湿原
    ノアザミ
    20230724_八島湿原
  • ツワブキ Farfugium japonicum

    キク科ツワブキ属
    漢字:石蕗
    名前の由来:葉に光沢があるフキという意味の「艶蕗」が転訛した。
    葉:根生葉を束生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:10~12月
    果実:瘦果、冠毛を密生
    習性:多年草
    備考:葉柄はフキと同じように、きゃらぶき(甘く煮詰めたもの)にして食べる。

    ツワブキ
    20241028_県立美術館
    ツワブキ
    20241028_県立美術館
  • タムラソウ Serratula coronata ssp. insularis

    キク科タムラソウ属
    漢字:田村草
    名前の由来:不明
    葉:互生、とげなし
    花:筒状花の集まった頭状花序、紅紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果、無毛で花床に斜めにつき冠毛は羽毛状にならず花柱の分枝は互いに離れて反曲する
    習性:多年草

    タムラソウ
    20240911_箱根湿生花園
    タムラソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • セイヨウタンポポ Taraxacum officinale


    キク科タンポポ属
    漢字:西洋蒲公英
    名前の由来:
    「セイヨウ(西洋)」は、ヨーロッパ原産。
    「タンポポ(蒲公英)」は、花の蕾を「鼓(づづみ)」に見立て、鼓を叩く音で「タン、ポ、ポ」説など諸説あり。
    葉:
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    食べられる。
    民間薬として健胃、整腸、解熱、発汗、催乳に用いた。
    <在来種との違い>
    在来種は、総苞片が瓦状に重なり合う。舌状花の雌しべは真っ直ぐ伸びているか、ゆるくわん曲している。
    外来種は、総苞片がくるりと反り返る。舌状花の雌しべの先が強くカールしている。
    セイヨウタンポポと在来のタンポポの交雑により雑種も増えている。
    <在来種との生態的な性質の違い>
    ・春だけでなく、夏から冬も開花結実し、多数のタネをつける。
    ・タネは在来種に比べて軽く、遠くまで飛ぶ。
    ・タネの発芽温度は幅広く、いつでも発芽できる。
    ・成熟が早く、小さな個体でも開花する。
    ・一年を通じて葉を広げ、光合成を行う。
    ・染色体数の面で3倍体である。
    ・無融合生殖によってタネをつくる。
    → 外来種は、都会のような環境で有利。
      在来種(自家不和合性)は、自然度の高い環境で有利。
    <無融合生殖(無性生殖の一型)>
    雌しべの体細胞が減数分裂や受精という過程を経ず、そのまま育って種子になる。
    種子やそれが育った娘植物は、完全に親と同一な遺伝子をもつ「クローン」。
    [利点]
    受粉が不要。
    増殖スピードが、有性生殖に比べて2倍(子を産む雌のみ)の速さ。
    [欠点]
    病気が流行したり環境が変化した場合に同じ運命をたどることになり、全滅の危険性が高い。

    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
  • サワヒヨドリ Eupatorium lindleyanum

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:沢鵯
    名前の由来:
    湿地に生えて、「ヒヨドリバナ」に似る。
    「ヒヨドリ(鵯)」は、ヒヨドリバナの名前の由来参照。
    葉:対生(しばしば3全裂し、6枚の葉が輪生する)
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紫色
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:
    フジバカマヨツバヒヨドリヒヨドリバナとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    サワヒヨドリ
    20231023_県立森林公園
    サワヒヨドリ
    20231023_県立森林公園
    サワヒヨドリ
    20240911_箱根湿生花園
    サワヒヨドリ
    20240911_箱根湿生花園
  • サワシロギク Aster rugulosus

    キク科シオン属
    漢字:沢白菊
    名前の由来:沢地に生える白花の菊。
    葉:互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、舌状花は白色→紅紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果、粗毛があり冠毛は淡褐色で多い
    習性:多年草
    備考:湿地に生える。

    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
  • コセンダングサ Bidens pilosa var. pilosa

    キク科センダングサ属
    漢字:小栴檀草
    名前の由来:
    「センダングサ」に比べて小さい。
    「センダングサ(栴檀草)」は、樹木のセンダンに葉の形が似ている。
    葉:下部で対生 上部で互生、羽状複葉
    花:筒状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:9~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:1年草
    備考:
    瘦果は先端に2~4本のノギ(トゲ状突起)があり、ノギには刺さりやすく、抜けにくい返しとなる小さなトゲが生えている。また、種子本体には、刺さり過ぎを阻止するようにノギのトゲと逆向きのトゲあり。
    <センダングサの違い>

    花弁瘦果
    センダングサ周りに黄色の舌状花あり偏平でない
    コセンダングサ筒状花のみ同上
    コシロノセンダングサ(シロバナセンダングサ)周りに白色の舌状花あり同上
    アメリカセンダングサ筒状花のみ偏平
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森

    コシロノセンダングサ/シロバナセンダングサ

    コシロノセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コシロノセンダングサ
    20241015_遊木の森
  • コオニタビラコ Lapsanastrum apogonoides

    キク科ヤブタビラコ属
    漢字:小鬼田平子
    別名:タビラコ
    名前の由来:
    「コオニ(小鬼)」は、オニタビラコに比べて小さい。
    「タビラコ(田平子)」は、田面(たづら)に張りつくようにロゼット状の根生葉を広げる様子を表現。
    葉:羽状複葉
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~5月
    習性:越年草
    備考:
    春の七草のホトケノザは本種で、若葉は食べられる。
    <ヤブタビラコとの違い>
    本種の高さは4~10cm、ヤブラビラコは20~40cmで高い。
    ヤブタビラコは若い葉に毛が多い。
    ヤブタビラコはロゼット葉がやや立ち上がる。

    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
  • コウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifolia

    キク科オカグルマ属
    漢字:紅輪花
    名前の由来:花が紅色で車輪状の舌状花。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、濃橙赤色
    花期:7~9月
    果実:瘦果、毛が密生し冠毛は灰白色
    習性:多年草

    コウリンカ
    20230717_八島湿原
    コウリンカ
    20230717_八島湿原