【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

タグ: キク科

  • タムラソウ Serratula coronata ssp. insularis

    キク科タムラソウ属
    漢字:田村草
    名前の由来:不明
    葉:互生、とげなし
    花:筒状花の集まった頭状花序、紅紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果、無毛で花床に斜めにつき冠毛は羽毛状にならず花柱の分枝は互いに離れて反曲する
    習性:多年草

    タムラソウ
    20240911_箱根湿生花園
    タムラソウ
    20240911_箱根湿生花園
  • セイヨウタンポポ Taraxacum officinale


    キク科タンポポ属
    漢字:西洋蒲公英
    名前の由来:
    「セイヨウ(西洋)」は、ヨーロッパ原産。
    「タンポポ(蒲公英)」は、花の蕾を「鼓(づづみ)」に見立て、鼓を叩く音で「タン、ポ、ポ」説など諸説あり。
    葉:
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    食べられる。
    民間薬として健胃、整腸、解熱、発汗、催乳に用いた。
    <在来種との違い>
    在来種は、総苞片が瓦状に重なり合う。舌状花の雌しべは真っ直ぐ伸びているか、ゆるくわん曲している。
    外来種は、総苞片がくるりと反り返る。舌状花の雌しべの先が強くカールしている。
    セイヨウタンポポと在来のタンポポの交雑により雑種も増えている。
    <在来種との生態的な性質の違い>
    ・春だけでなく、夏から冬も開花結実し、多数のタネをつける。
    ・タネは在来種に比べて軽く、遠くまで飛ぶ。
    ・タネの発芽温度は幅広く、いつでも発芽できる。
    ・成熟が早く、小さな個体でも開花する。
    ・一年を通じて葉を広げ、光合成を行う。
    ・染色体数の面で3倍体である。
    ・無融合生殖によってタネをつくる。
    → 外来種は、都会のような環境で有利。
      在来種(自家不和合性)は、自然度の高い環境で有利。
    <無融合生殖(無性生殖の一型)>
    雌しべの体細胞が減数分裂や受精という過程を経ず、そのまま育って種子になる。
    種子やそれが育った娘植物は、完全に親と同一な遺伝子をもつ「クローン」。
    [利点]
    受粉が不要。
    増殖スピードが、有性生殖に比べて2倍(子を産む雌のみ)の速さ。
    [欠点]
    病気が流行したり環境が変化した場合に同じ運命をたどることになり、全滅の危険性が高い。

    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
    セイヨウタンポポ
    20240413_その他
  • サワヒヨドリ Eupatorium lindleyanum

    キク科ヒヨドリバナ属
    漢字:沢鵯
    名前の由来:
    湿地に生えて、「ヒヨドリバナ」に似る。
    「ヒヨドリ(鵯)」は、ヒヨドリバナの名前の由来参照。
    葉:対生(しばしば3全裂し、6枚の葉が輪生する)
    花:筒状花の集まった頭状花序、淡紫色
    花期:8~10月
    習性:多年草
    備考:
    フジバカマヨツバヒヨドリヒヨドリバナとの葉の違い>
    ヒヨドリバナの備考参照。

    サワヒヨドリ
    20231023_県立森林公園
    サワヒヨドリ
    20231023_県立森林公園
    サワヒヨドリ
    20240911_箱根湿生花園
    サワヒヨドリ
    20240911_箱根湿生花園
  • サワシロギク Aster rugulosus

    キク科シオン属
    漢字:沢白菊
    名前の由来:沢地に生える白花の菊。
    葉:互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、舌状花は白色→紅紫色
    花期:8~10月
    果実:瘦果、粗毛があり冠毛は淡褐色で多い
    習性:多年草
    備考:湿地に生える。

    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
    サワシロギク
    20231016_県立森林公園
  • コセンダングサ Bidens pilosa var. pilosa

    キク科センダングサ属
    漢字:小栴檀草
    名前の由来:
    「センダングサ」に比べて小さい。
    「センダングサ(栴檀草)」は、樹木のセンダンに葉の形が似ている。
    葉:下部で対生 上部で互生、羽状複葉
    花:筒状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:9~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:1年草
    備考:
    瘦果は先端に2~4本のノギ(トゲ状突起)があり、ノギには刺さりやすく、抜けにくい返しとなる小さなトゲが生えている。また、種子本体には、刺さり過ぎを阻止するようにノギのトゲと逆向きのトゲあり。
    <センダングサの違い>

    花弁瘦果
    センダングサ周りに黄色の舌状花あり偏平でない
    コセンダングサ筒状花のみ同上
    コシロノセンダングサ(シロバナセンダングサ)周りに白色の舌状花あり同上
    アメリカセンダングサ筒状花のみ偏平
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コセンダングサ
    20241015_遊木の森

    コシロノセンダングサ/シロバナセンダングサ

    コシロノセンダングサ
    20241015_遊木の森
    コシロノセンダングサ
    20241015_遊木の森
  • コオニタビラコ Lapsanastrum apogonoides

    キク科ヤブタビラコ属
    漢字:小鬼田平子
    別名:タビラコ
    名前の由来:
    「コオニ(小鬼)」は、オニタビラコに比べて小さい。
    「タビラコ(田平子)」は、田面(たづら)に張りつくようにロゼット状の根生葉を広げる様子を表現。
    葉:羽状複葉
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:3~5月
    習性:越年草
    備考:
    春の七草のホトケノザは本種で、若葉は食べられる。
    <ヤブタビラコとの違い>
    本種の高さは4~10cm、ヤブラビラコは20~40cmで高い。
    ヤブタビラコは若い葉に毛が多い。
    ヤブタビラコはロゼット葉がやや立ち上がる。

    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
    コオニタビラコ
    20240410_吉田川
  • コウリンカ Tephroseris flammea subsp. glabrifolia

    キク科オカグルマ属
    漢字:紅輪花
    名前の由来:花が紅色で車輪状の舌状花。
    葉:茎葉は互生
    花:まわりの舌状花と中心の筒状花の集まった頭状花序、濃橙赤色
    花期:7~9月
    果実:瘦果、毛が密生し冠毛は灰白色
    習性:多年草

    コウリンカ
    20230717_八島湿原
    コウリンカ
    20230717_八島湿原
  • コウヤボウキ Pertya scandens

    キク科コウヤボウキ属
    漢字:高野箒
    名前の由来:高野山では、ほうきにこの枝を使った。
    樹形:落葉低木
    葉:1年枝は互生で卵形、2年枝は節毎に束生で楕円形、まばらに小さい突起状鋸歯、3行脈が目立つ
    花:両性花、筒状花の集まった頭状花序、1年枝の先端、白色、虫媒花
    花期:9~10月
    果実:瘦果、長さ6mm、先端に赤褐色の冠毛あり、風散布
    果期:11~12月
    備考:[2-3754][2945][3-488P][723P][下336]
    日本固有種。
    春になると新しい枝が根元から伸び、互生で葉をつけ、秋には落葉する(1年枝)。2年目の春には新しい1年枝が伸び、昨年の1年枝の互生の葉がついていた所が短枝化して3~5枚の細長い葉が束生し、秋には枯れる(2年枝)。
    枝には短毛が密生してざらつき、側芽には白毛が密生。

    コウヤボウキ
    20231028_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20231028_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20231028_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20231115_遊木の森
    コウヤボウキ
    20231115_遊木の森
    コウヤボウキ
    20231115_遊木の森
    コウヤボウキ
    20251029_寸又峡
    コウヤボウキ
    20251029_寸又峡
    コウヤボウキ
    20251207_朝鮮岩
    コウヤボウキ
    20251207_朝鮮岩
  • コウゾリナ Picris hieracioides subsp. japonica

    キク科コウゾリナ属
    漢字:髪剃菜
    名前の由来:茎や葉に剛毛があり、さわるとざらついて、手が切れそうなのを髪剃(コウゾリ = カミソリ)にたとえた。
    葉:根生葉は束生、茎葉は互生
    花:舌状花の集まった頭状花序、黄色
    花期:5~10月
    果実:瘦果、冠毛は羽毛状
    習性:2年草
    備考:若芽は食用。

    コウゾリナ
    20230724_八島湿原
    コウゾリナ
    20230724_八島湿原
    コウゾリナ
    20250430_県立美術館
    コウゾリナ
    20250430_県立美術館
  • キッコウハグマ Ainsliaea apiculata

    キク科モミジハグマ属
    漢字:亀甲白熊
    名前の由来:
    「キッコウ(亀甲)」は、地面に接してつく五角形の葉の形が亀の甲に似ている。
    「ハグマ(白熊)」は、白い花を、白熊(ヤクの尻尾の白い毛で作った飾り)にたとえた。
    葉:茎の下部で接して互生
    花:3個の筒状花の集まった頭状花序、白色
    花期:9~10月
    果実、瘦果、茶褐色の羽毛状の冠毛あり
    習性:多年草
    備考:閉鎖花を結ぶことが多い。

    キッコウハグマ
    20231112_高山・市民の森
    キッコウハグマ
    20231112_高山・市民の森
    キッコウハグマ
    20241108_高山・市民の森
    キッコウハグマ
    20241108_高山・市民の森
    キッコウハグマ
    20241108_高山・市民の森