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  • ワサビ Eutrema japonicum

    アブラナ科ワサビ属
    漢字:山葵
    名前の由来:
    深山に生え、銭葵(ゼニアオイ)の葉に似ていることから山葵の名が生まれ、のちに「和佐比」の名前がついた説、
    「悪障疼(わるさわりひびく)」「悪舌響(わるしたひびき)」の意味で、鼻につんとくる辛さを語源とした説、
    葉が心臓形で葵の葉に似て、沢に生えていることで「沢葵(さわあおい)」と呼ばれ、短縮して「サワサビ」となり転じた説など諸説あり。
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、白色
    花期:3~5月
    果実:長角果
    習性:多年草
    備考:
    栽培の始まりは、江戸時代(慶長時代)に静岡県の安倍川上流の「有東木」。
    殺菌力が高い(にぎり寿司は、ワサビがなくては完成しなかったといわれる)。
    根茎は香辛料として用いる。すりおろしたものは、リウマチや神経痛の鎮痛剤に用いた。
    現在市販されている粉ワサビや練りワサビはワサビダイコンを緑色に着色したものが多い。

    ワサビ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • フジハタザオ Arabis serrata var. serrata

    アブラナ科ヤマハタザオ属
    漢字:富士旗竿
    名前の由来:
    「フジ(富士)」は、富士山に多く生える。
    「ハタザオ(旗竿)」は、片方に偏って付く種を風にたなびく旗竿にたとえた説、
    長い花茎が直立する状態を旗竿に見立てた説あり。
    葉:互生
    花:総状花序、白色
    花期:6~7月
    果実:長角果
    習性:多年草
    備考:富士山を中心とした高山に生える。

    フジハタザオ
    20230817_富士山五合目付近
    フジハタザオ
    20230817_富士山五合目付近
  • ナズナ Capsella bursa-pastoris

    アブラナ科ナズナ属
    漢字:薺
    別名:ペンペングサ
    名前の由来:
    撫でたいほどかわいい花を意味する「撫菜(なでな)」が転訛した説、
    秋から春には生えているが、夏には生えて無い「夏無(なつな)」が転訛した説、
    朝鮮で本種を指す言葉 Nazi と野菜の「菜」に由来する説など諸説あり。
    「ペンペングサ」は、果実の形が三味線のバチに似るので、三味線の音をとった。
    葉:根生葉は束生
    花:総状花序、白色
    花期:2~6月
    果実:蒴果、ハート型(軍配型)で、2室に割れて種子を出す
    習性:越年草
    備考:
    春の七草の一つ。七草がゆに入れる。
    <同花受粉>
    咲いてから時間がたつと、長い4本の雄しべは雌しべの柱頭にゆっくりと近づき、自らの花粉をなすりつける。積極的に同花受粉(同一の花の中で受粉すること(自家受粉の一型))を行い確実に実を結ぶ。近親交配の弊害があるが、一年草のナズナの場合、以下のような事情と想定される。
    ・子の質より子の確保が先決
    ・ハナアブという虫への信頼性の低さ

    ナズナ
    20240410_吉田川
    ナズナ
    20240410_吉田川
  • セイヨウカラシナ Brassica juncea

    アブラナ科アブラナ属
    漢字:西洋芥子菜
    名前の由来:
    「セイヨウ(西洋)」は、旧ソ連で栽培していたものがヨーロッパかアメリカから入ってきた説あり。
    「カラシナ(芥子菜)」は、葉と種子に辛味がある。
    葉:茎葉は互生
    花:総状花序、黄色
    花期:3~4月
    果実:長角果
    習性:2年草
    備考:
    西アジア原産。
    茎葉の基部は茎を抱かない。アブラナは抱く違いあり。
    花、茎、葉は辛味があるが食べられる。

    セイヨウカラシナ
    20240410_吉田川
    セイヨウカラシナ
    20240410_吉田川