センリョウ科チャラン属
漢字:二人静
名前の由来:
同じ属の「ヒトリシズカ」の花穂が1本あるのに対し、本種には2本あることが多い説、
2本の花穂を静御前の亡霊2人が出てくる能の「二人静」にちなんだ説あり。
葉:対生
花:穂状花序(1~5本)、無花被花、白色
花期:4~6月
果実:核果、緑色
習性:多年草
備考:花が終わる夏から秋にかけて、茎の下部の節から閉鎖花をつけた花序を出す。
タグ: センリョウ科
-
センリョウ Sarcandra glabra
センリョウ科センリョウ属
漢字:千両
名前の由来:
冬に赤い実のなるセンリョウとマンリョウ、アリドオシを庭に植え「千両、万両、有り通し」と語呂合わせすると金運に恵まれる縁起物説、
マンリョウの果実はセンリョウより大きく重いため垂れ下がり、センリョウの果実は軽いため上向きにつく説あり。
→ どちらもマンリョウに対比させて、おめでたい植物として縁起を担がせたもの。マンリョウの名前の由来参照。
樹形:常緑低木
葉:対生
花:両性花、穂状花序、無花被花(萼と花冠なし)、黄緑色
花期:6~8月
果実:核果、朱赤色
果期:12~3月
備考:
お正月の縁起物。→マンリョウの備考参照。
無花被花で、花軸に黄緑色で球形の雌しべと、その側面に薄黄緑色で楕円形の雄しべをつける。雄しべの左右に2つの葯があり、葯の膜が破れて花粉が出ると黄色になる。
広葉樹にもかかわらず、根の木部の細胞組織に仮道管がある。
(参考)
針葉樹は仮道管が木質部の9割を占め、木を支える木質繊維と水分などを運ぶパイプの2つの役割を兼ねている。広葉樹は木を支える木質繊維と水分などを運ぶ太いパイプ役の道管という組織に分かれている。
→ 上記2つの理由で、広葉樹の中で最も原始的な種類といえる。
野鳥はセンリョウの実が好きで、早く食べられてなくなるが、マンリョウの実は残っている。