基本情報
- 学名:Juniperus chinensis
- 科名・属名:ヒノキ科ビャクシン属
- 漢字名:伊吹
- 別名:ビャクシン(柏槇)
名前の由来
- 「イブキ(伊吹)」は、滋賀、岐阜県境の伊吹山に生えていた説あり
- 「ビャクシン(柏槇)」は、「柏子」が転訛した説あり
生育地
- 海岸の岩上や砂地。ウバメガシやヒメユズリハ、トベラなどと混生
樹形
- 常緑高木
樹皮
- 灰褐色。縦裂し薄くはがれる。ねじれるものが多い
葉
- 葉序:十字対生、針葉は3輪生することもある
- 葉形:2形あり
- 普通形:長さ1~2mmの鱗状葉で円柱状に密着
- 原始形:長さ4~12mmの針状葉、幼木の時期や、成木でも枝を切ると出る場合あり(先祖返り、隔世遺伝)
- 葉質:光沢のある緑色、針状葉には白い気孔帯が2本あり
花
- 花性: 雌雄異株(まれに同株)
- 花序:鱗状葉のついた小枝の先端につく
- 雄花:長さ3~4mmの楕円形、鱗片内に2つの葯
- 雌花:鱗片は6個、厚くて黄色から紫緑色に変化
- 花被:無花被花(花冠と萼なし)
- 開花期:4月頃
- 送粉方法:風媒
果実
種子
- 種類:球果
- 形:直径6~7mmの球形
- 色:青白色から熟すと黒紫色になり、白いロウをかぶる
- 成熟期:開花した翌年の10月頃
- 果鱗(種鱗):肉質で完全に合着し、裂開しない(ビャクシン属共通)
- 種子:長さ3~5mmの卵球形、形は変異が多い。褐色で表面に光沢あり。1個の球果に2~4個
- 散布方法:動物(鳥)散布
冬芽
葉痕
用途
- 材:やわらかく光沢があり、仏像などの彫刻材、床柱などの装飾材に用いる
- 庭木や盆栽に用いる
特記事項
- 公園や生け垣によく植えられている「カイヅカイブキ(貝塚伊吹)」は園芸種で、幹がねじれて、枝が巻き上がるようにつく
参考
- スタンダード版 APG牧野植物図:[1-53]
- 新牧野日本植物圖鑑:[71]
- 山渓ハンディ図鑑 樹に咲く花:[3-640P]
- 山渓ハンディ図鑑 増補改訂 樹木の葉:[78P]
- “しゅんさん”の観察した静岡県の樹木:[上23]
- 観察と発見シリーズ 樹木博士入門:[89P]
- 「読む」植物図鑑:[‐]
写真
カイヅカイブキの先祖返り、隔世遺伝



































