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タグ: ツツジ科

  • レンゲツツジ Rhododendron molle subsp. japonicum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:蓮華躑躅
    名前の由来:
    「レンゲ(蓮華)」は、花芽に10個近くの花が着き、蕾の時の状態が蓮華に似ている。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、朱橙色(上面に斑点あり)
    花期:5~7月下旬
    果実:蒴果
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    葉、花、根皮は有毒。
    ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    レンゲツツジ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    レンゲツツジ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    レンゲツツジ
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • ヤマツツジ Rhododendron kaempferi

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:山躑躅
    名前の由来:
    山に生える「ツツジ」。
    「ツツジ(躑躅)」は、たくさんの花が咲く様子から「続き咲き(ツヅキサキ)」が転訛した説、
    花の筒形で長いオシベが出ていることから「筒咲」が転訛した説など諸説あり。
    漢字の「躑躅」は「てきちょく」と読み、「足踏みをする」「たたずむ」「ためらう」「立ち止まる」意味。
    この字がツツジにあてられたのは、中国で毒性のあるシナレンゲツツジの葉を羊が食べて足ぶみしてもがいたり、毒であることを知っている羊はシナレンゲツツジを見ると足踏みして進まなくなることに由来している説や、人が足を止めて見とれてしまうような美しさだからという説あり。
    樹形:半落葉低木
    葉:互生、枝先に集まってつく
    花:両性花、朱色(上面に濃紅色の斑点あり)
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    果期:8~10月
    備考:
    <ほのかに甘い蜜>
    ツツジのロート形の花びらを抜いて根本を舐めるとほのかに甘い味がする。ただし、レンゲツツジ及びキレンゲツツジは毒があるので注意が必要。
    <蝶をターゲット>
    ツツジの花は、花冠の上の裂片に蜜標あり。
    雌しべも雄しべも少し上向きに湾曲している。蝶をターゲットにしたもの。蝶が飛来した時、雌しべが最も長いため、蝶の体に着いている他の花の花粉がつく。花に近づくと、雄しべの先から花粉がずるずると引き出され新たに体につく。
    <半落葉(半常緑)>
    春出る葉は秋には落葉し、夏~秋に出る葉も翌年の春には新しい葉が出ると落葉し、1枚の葉が1年間着いていない。
    ヤマツツジ節はすべて半落葉。ミツバツツジやレンゲツツジは落葉。
    <ツツジ型菌根(エリコイド菌根)>
    ツツジ類やシャクナゲなどは、多量の鉄分等を要求するため酸性土壌を好む。このために根に菌根を形成する。酸性土壌で植物に害作用を示す重金属類の吸収を抑制するため、ツツジ類が岩場や泥炭、火山灰など酸性条件下で生育できる。

    ヤマツツジ
    20220508_高山・市民の森
    ヤマツツジ
    20220508_高山・市民の森
    ヤマツツジ
    20230502_高山・市民の森
    ヤマツツジ
    20230502_高山・市民の森
    ヤマツツジ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ヤマツツジ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ヤマツツジ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ヤマツツジ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • モチツツジ Rhododendron macrosepalum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:黐躑躅
    名前の由来:
    「モチ(黐)」は、萼、新芽、花柄、子房などに生えた腺毛が鳥もちのように粘る。
    腺毛:植物の表皮に生じる突起状の毛で特殊な液体を分泌する。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:半落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、淡紅紫色
    花期:4~6月
    果実:蒴果
    果期:8~10月
    備考:
    ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。
    春に出る葉は広楕円形で少し大きく、夏に出る葉は春より小さい狭楕円形。秋には紅葉するが、多くの葉は落葉せず越冬する半落葉。
    <モチツツジカスミカメ>
    一般の小昆虫類は本種の粘液に捕らえられるが、モチツツジカスミカメ(体長4.5mm程)はその腺毛上を自由に歩き回ることができ、動けなくなった昆虫類の体液を吸う。

    モチツツジ
    20230502_高山・市民の森
    モチツツジ
    20230502_高山・市民の森
    モチツツジ
    20231016_県立森林公園
    モチツツジ
    20231016_県立森林公園
  • ミツバツツジ Rhododendron dilatatum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:三葉躑躅
    名前の由来:
    「ミツバ(三葉)」は、枝先に菱形の葉を3枚輪生する。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に3個輪生
    花:両性花、紅紫色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    果期:7~9月
    備考:
    ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。
    <他のミツバツツジ類との違い>
    雄しべが5本、他は10本。
    花柄に腺毛がある。他はなし。

    ミツバツツジ
    20230619_富士山こどもの国
    ミツバツツジ
    20230619_富士山こどもの国
  • ホツツジ Elliottia paniculata

    ツツジ科ホツツジ属
    漢字:穂躑躅
    別名:マツノキハダ(松の木肌)/ヤマワラ(山藁)/ヤマボウキ(山箒)
    名前の由来:
    花が穂になってつく「ツツジ」。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    「マツノキハダ(松の木肌)」は、樹皮がマツの肌に似ている。
    「ヤマワラ(山藁)」は、枝から蓑をつくった。
    「ヤマボウキ(山箒)」は、枝から箒をつくった。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に集まる
    花:両性花、円錐花序、直立、淡紅色を帯びた白色
    花期:7~9月
    果実:蒴果、果柄は上向きに曲がる、果実と残存する萼の間に1mm程度の柄あり
    果期:10~11月
    備考:
    日本固有種。
    花の蜜は有毒。

    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
    ホツツジ
    20240911_箱根湿生花園
  • ヒカゲツツジ Rhododendron keiskei

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:日陰躑躅
    別名:サワテラシ(沢照らし)
    名前の由来:
    「ヒカゲ(日陰)」は、日陰に生える説あり。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    「サワテラシ(沢照らし)」は、渓谷の岩壁や岩尾根など、劣悪な環境に適応して生育しており、春には淡黄色の花を枝先一面に着け、秋には見事に紅葉する。
    樹形:常緑低木
    葉:互生、枝先に輪生状につく、葉裏に腺状鱗片が残る
    花:両性花、淡黄色
    花期:4~5月
    果実:蒴果、腺状鱗片が密生する
    果期:
    備考:ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    ヒカゲツツジ
    20240918_箱根湿生花園
    ヒカゲツツジ
    20240918_箱根湿生花園
  • ハナヒリノキ Leucothoe grayana

    ツツジ科イワナンテン属
    漢字:嚏の木
    名前の由来:葉の粉が鼻に入るとクシャミ(ハナヒリ)がでる。
    樹形:落葉低木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、淡緑色
    花期:6~7月
    果実:蒴果
    果期:8~10月
    備考:
    つぼ形の花は下向きだが、蒴果は上向きにつく。
    有毒植物で、昔は毒のある葉を粉にしてウジ殺しや家畜の駆虫剤に用いた。

    ハナヒリノキ
    20230817_宝永遊歩道
    ハナヒリノキ
    20230817_宝永遊歩道
    ハナヒリノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ハナヒリノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ハナヒリノキ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • ネジキ Lyonia ovalifolia var. elliptica

    ツツジ科ネジキ属
    漢字:捩木
    名前の由来:生長するにしたがって幹が捩じれる。幹の縦筋が捩じれていることでわかる。
    樹形:落葉小高木
    葉:互生
    花:両性花、総状花序、白色
    花期:5~7月
    果実:蒴果
    果期:9~10月
    備考:
    日本固有種。
    乾燥地に多く生える。
    葉縁は波打つ。
    葉裏の脈上に白い毛があり、若枝は紅色で艶あり。
    下垂する壺形の花を咲かせるが、花が散ると花柄は上向きに反転し、果実は上向きに熟す。
    材は堅く、櫛や傘の柄、製糸用鼓車(こしゃ)などに用いた。
    枝葉は有毒で、蛆(うじ)殺しなどに用いた。

    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20230619_富士山こどもの国
    ネジキ
    20231001_高山・市民の森
    ネジキ
    20231001_高山・市民の森
    ネジキ
    20231001_高山・市民の森
    ネジキ
    20231115_遊木の森
    ネジキ
    20231115_遊木の森
    ネジキ
    20231115_遊木の森
    ネジキ
    20240427_遊木の森
    ネジキ
    20240427_遊木の森
    ネジキ
    20240427_遊木の森
    ネジキ
    20240511_遊木の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20240614_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
    ネジキ
    20250309_高山・市民の森
  • ドウダンツツジ Enkianthus perulatus

    ツツジ科ドウダンツツジ属
    漢字:灯台躑躅/満天星躑躅
    名前の由来:
    「ドウダン(灯台)」は、花の枝分かれの様子が昔の灯火を支えた結び灯台(3本の棒を結び、上に油皿を置いて灯火をともす道具)の形に似ている。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に集まる
    花:両性花、下垂する散形花序、白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    果期:8~10月
    備考:果穂は下垂するが、果実は上を向く。

    ドウダンツツジ
    20240414_県立美術館
    ドウダンツツジ
    20240414_県立美術館
    ドウダンツツジ
    20240414_県立美術館
  • トウゴクミツバツツジ Rhododendron wadanum

    ツツジ科ツツジ属
    漢字:東国三葉躑躅
    名前の由来:
    「トウゴク(東国)」は、関東地方の山地に多い。
    「ミツバ(三葉)」は、葉が枝先に3個輪生する。
    「ツツジ(躑躅)」は、ヤマツツジの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、枝先に3枚輪生状
    花:両性花、紅紫色
    花期:4~6月上旬
    果実:蒴果
    果期:10月
    備考:ツツジについては、ヤマツツジの備考参照。

    トウゴクミツバツツジ
    20230527_岩岳
    トウゴクミツバツツジ
    20230527_岩岳
    トウゴクミツバツツジ
    20230527_岩岳
    トウゴクミツバツツジ
    20230527_岩岳
    トウゴクミツバツツジ
    20230527_岩岳
    トウゴクミツバツツジ
    20230527_岩岳