【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

タグ: ブナ科

  • ミズナラ Quercus crispula

    ブナ科コナラ属
    漢字:水楢
    別名:オオナラ(大楢)
    名前の由来:
    「ミズ(水)」は、材に水分を多く含む。
    「ナラ(楢)」は、コナラの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    果実:堅果
    果期:秋
    備考:
    冷温帯でブナとともに夏緑樹林の主要な樹種。
    材は重硬で強度や弾性に優れ、建築内装材、家具材として有用。
    ウィスキーの樽材にも利用。
    薪炭材としても優れ、シイタケ栽培の原木にも用いられる。
    コナラとの違い>
    コナラの備考参照。

    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
    ミズナラ
    20221012_しらびそ高原
  • マテバシイ Lithocarpus edulis

    ブナ科マテバシイ属
    漢字:馬刀歯椎
    名前の由来:
    「マテバ(馬刀歯)」は、九州に先端の尖った槍鉋(やりかんな)でマテという刃物があり、これに葉の形が似ている説が有力、
    果実の味がクリやシイのようにおいしくないので「待てば椎の味になる」説もあり。
    「シイ(椎)」は、スダジイの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:6月
    果実:堅果
    果期:翌年の秋(10月頃)
    備考:
    日本固有種。
    虫媒花。開花時は、タケノコをゆでた時のような強い臭いがある。
    果実は、渋味がなくそのまま食べられる。

    マテバシイ
    20211018_城北公園
    マテバシイ
    20211018_城北公園
    マテバシイ
    20211018_城北公園
    マテバシイ
    20220801_県立美術館
    マテバシイ
    20220801_県立美術館
    マテバシイ
    20220801_県立美術館
    マテバシイ
    20241028_県立美術館
    マテバシイ
    20241125_佐鳴湖
    マテバシイ
    20250309_高山・市民の森
    マテバシイ
    20250309_高山・市民の森
    マテバシイ
    20250309_高山・市民の森
  • ブナ Fagus crenata

    ブナ科ブナ属
    漢字:橅/椈/山毛欅
    名前の由来:
    ブナは用途が広いが腐りやすく、歩合がよくないことから「歩の合わない木」が転訛した説など諸説あり。
    「橅」は昔は材が狂いやすく腐りやすく「木で無い」として「橅」の字が当てられた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5月頃
    果実:堅果、とげのある殻斗に包まれ熟すと4裂する
    果期:10月頃
    備考:
    日本固有種。
    風媒花。
    冷温帯の夏緑樹林の代表的な樹種。
    陰樹(幼樹の成長が遅く、開花結実までの年数が長い)で、冷温帯の極相林を形成。
    果実は、生でも炒っても食べられおいしい。
    ブナ属の側脈の先端は、鋸歯の凹端に連なる(多くは凸端に連なる)。
    <イヌブナとの違い>

    側脈の数幹回り雌花堅果を包む総苞
    ブナ長さ:4~8cm
    幅:2~4cm
    裏面は無毛
    7~11対株立ち状にならない花柄は短く、花も果実も上向き長く
    種子を完全に包む
    イヌブナ長さ:5~10cm
    幅:3~6cm
    裏面の葉脈上に白色の長い軟毛が残る
    ブナより薄い
    10~14対株立ち状になる花柄は長く、花も果実も垂れ下がる短く
    種子の半分以下
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20221013_しらびそ高原
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230527_地蔵峠
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20230619_富士山こどもの国
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
    ブナ
    20240527_清泉寮周辺自然歩道
  • ツブラジイ Castanopsis cuspidata

    ブナ科シイ属
    漢字:円ら椎
    別名:コジイ(小椎)
    名前の由来:
    「ツブラ(円ら)」は、果実が円形。
    「シイ(椎)」は、スダジイの名前の由来参照。
    「コジイ(小椎)」は、スダジイに比べて堅果が小さい。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5月下旬~6月
    果実:総苞に包まれた堅果、熟すと3裂する
    果期:翌年の秋
    備考:
    スダジイの備考参照。

    ツブラジイ
    20211026_駿府城公園
    ツブラジイ
    20211026_駿府城公園
  • スダジイ Castanopsis sieboldii

    ブナ科シイ属
    漢字:すだ椎
    名前の由来:
    「スダ」は、実が巻貝の一種の「シタダミ」に似ている説、
    シイタケの原木に使い、これをスダギと呼ぶ説あり。
    「シイ(椎)」は、実は自然落下して木の下にあることから「下(シ)」と「実(ヒ)」から「シヒ」となった説、
    刑具の用材となっていたことから、強制する意味の「シヒ(強)」に由来する説あり。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:5~6月
    果実:総苞に包まれた堅果、熟すと3裂する
    果期:翌年の秋
    備考:
    虫媒花で強い香りあり。
    果実は、「椎の実」といって食べられる。生でもおいしいが、炒ると香ばしくなる。
    材は建築材や器具材、シイタケ原木などに用いた。
    ツブラジイとの違い>

    老木の樹皮果実
    スダジイ縦に割れ目ができるツブラジイより大きい(長楕円形辺材:灰白色、心材:灰褐~黄褐色の散孔材
    ツブラジイ縦にわれず滑らか
    横の縞あり
    円形(球形
    最大でも長さ12mm程度
    淡黄褐~黄褐色で辺・心材の区別が不明瞭な放射孔材

    (参考)
    <芽を上から見た場合のシイ類、カシ類、クスノキ類の違い>
    シイ類:楕円形
    カシ類:五角形
    クスノキ類:円形

    スダジイ
    20211018_城北公園
    スダジイ
    20211018_城北公園
    スダジイ
    20211026_駿府城公園
    スダジイ
    20211026_駿府城公園
    スダジイ
    20211030_遊木の森
    スダジイ
    20211030_遊木の森
    スダジイ
    20220619_遊木の森
    スダジイ
    20220619_遊木の森
    スダジイ
    20220801_県立美術館
    スダジイ
    20220801_県立美術館
    スダジイ
    20220801_県立美術館
    スダジイ
    20240414_県立美術館
    スダジイ
    20240414_県立美術館
    スダジイ
    20240809_県立美術館
    スダジイ
    20240809_県立美術館
  • シラカシ Quercus myrsinaefolia

    ブナ科コナラ属
    漢字:白樫
    名前の由来:
    「シラ(白)」は、材色が灰白色に近い。
    「カシ(樫)」は、アラカシの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果
    果期:秋

    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211018_城北公園
    シラカシ
    20211026_駿府城公園
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20220801_県立美術館
    シラカシ
    20231202_高山・市民の森
    シラカシ
    20250309_高山・市民の森
    シラカシ
    20250309_高山・市民の森
  • コナラ Quercus serrata

    ブナ科コナラ属
    漢字:小楢
    名前の由来:
    ミズナラの別名「オオナラ」に対して「小さい葉の楢」。
    「ナラ(楢)」は、奈良の都の周囲にこの木の林ができたので、「奈良の木」と言われたとする説、
    風が吹くとカサカサと乾いた葉擦れの音が「鳴る」が転訛した説など諸説ありはっきりしない。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、雄花序は新枝の下部に下垂、雌花序は新枝の先の葉腋につく
    花期:4~5月
    果実:堅果
    果期:秋
    備考:
    クヌギとともに、シイタケ栽培の原木(ほだ木)や薪炭材に用いた。
    ミズナラの仲間は、アカシジミなどシジミチョウ類の食餌木。また、樹液はクヌギに次いで昆虫類が好む。
    <ラマスシュート(土用芽)>
    頂芽が休眠芽となって越冬せずに、同じ年のうちに再び伸びはじめる枝の二度伸び現象。コナラやクヌギなどのコナラ属で顕著。
    ミズナラとの違い>
    ミズナラは葉柄がほとんどなし、コナラは1cm程度あり。
    ミズナラの樹皮は割れ目の縁が薄くめくれたようになる、コナラは固く密着している。

    コナラ
    20211018_城北公園
    コナラ
    20211018_城北公園
    コナラ
    20211030_遊木の森
    コナラ
    20211030_遊木の森
    コナラ
    20220619_遊木の森
    コナラ
    20220619_遊木の森
    コナラ
    20220801_県立美術館
    コナラ
    20231011_遊木の森
    コナラ
    20231011_遊木の森
    コナラ
    20240410_有度山
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240414_県立美術館
    コナラ
    20240809_県立美術館
  • クリ Castanea crenata

    ブナ科クリ属
    漢字:栗
    名前の由来:実が黒褐色になるので「黒い実」→「黒実(くろみ)」→「くろ」が転じた説が有力。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、雄花 穂状花序(尾状花序)、雌花 雄花穂の基部につく
    花期:5~6月
    果実:堅果、とげのある総苞(いが)に包まれ熟すと4裂する
    果期:秋
    備考:
    果実は、コナラ属のようにタンニンが含まれていないため、生でも食べられる。
    ブナ属、コナラ属が風媒花であるのに対して、虫媒花であり強い香りあり(男性の前立腺腋に含まれるスペルミンに例えられる)。
    材は強度に優れ水湿に強く耐久性があることから、建築の土台、風呂などの水回り材、鉄道の枕木や鉱山の杭木(くいき)として用いられた。木目も美しいので、家具、器具、漆器木地などにも用いられた。
    乾燥させた葉や樹皮、いがは煎じて、やけどやあせも、ウルシかぶれの患部洗浄に用いた。
    クリタマバチ(体長3mm程度の中国原産のハチ)が、7月頃、葉のつけ根にある越冬芽に産卵し、翌年の4月頃から芽を寄生肥大させて虫えいをつくる。枯れる原因になっている。
    鬼皮に穴の空いたものあり。クリシギゾウムシが、10月頃、鬼皮と渋皮の間に産卵したもの。幼虫が果実を食べ、老熟した幼虫は10月下旬に果実を脱出して土中に潜って越冬し、2、3年後の秋に成虫になる。
    <二重雌雄異熟性(雄花穂の雄花→雄雌花穂の雌花→雄雌花穂の雄花)>
    雄雌花穂は花穂の付け根に雌花あり。自家不和合性で他家受粉。周囲の雄花穂が咲き終わったころに雌花のついた花序が開花して、他のクリの花粉を着けた虫が雌花の上を通って、雄花に来るのを待つ。
    クヌギとの違い>

    とげ状の鋸歯の先端側脈の数葉の裏冬芽の先端
    クリ緑色(葉緑素あり)で短い20対前後腺点あり丸い(クリ属)
    クヌギ茶色で長いクリより少ない腺点なし尖る(コナラ属)
    クリ
    20211030_遊木の森
    クリ
    20211030_遊木の森
    クリ
    20211113_高山・市民の森
    クリ
    20211113_高山・市民の森
    クリ
    20220613_高山・市民の森
    クリ
    20220613_高山・市民の森
    クリ
    20220613_高山・市民の森
    クリ
    20220619_遊木の森
    クリ
    20220619_遊木の森
    クリ
    20220619_遊木の森
    クリ
    20240303_高山・市民の森
    クリ
    20240303_高山・市民の森
    クリ
    20250309_高山・市民の森
    クリ
    20240608_遊木の森
    クリ
    20240608_遊木の森
    クリ
    20240608_遊木の森
  • クヌギ Quercus acutissima

    ブナ科コナラ属
    漢字:橡、椚など
    名前の由来:
    日本書紀の伝承説話からきた「国木(くにき)」説、
    ドングリが食べられることから「食之木(くのき)」説、
    葉の形がクリによく似ていることから「栗似木(くりにぎ)」説など諸説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株
    花期:4~5月
    果実:堅果、褐色、殻斗は大型の椀形で線形の長い鱗片が密生
    果期:翌年の秋
    備考:
    シイタケの原木栽培のほだ木や薪炭材として用いられる。萌芽力があるため、適当な太さになる15~20年生で伐採して、その後の更新は萌芽で行う。
    クワガタやカブトムシは、この木の樹液を最も好む。
    クリとの違い>
    クリの備考参照。

    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20231031_山梨・健康の森
    クヌギ
    20240303_高山・市民の森
    クヌギ
    20250309_高山・市民の森
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギ
    20241125_佐鳴湖
    クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    20241125_佐鳴湖 クヌギハケツボタマフシ(椚葉毛壺玉五倍子)
    クヌギ
    20241129_県立美術館
    クヌギ
    20241129_県立美術館
  • カシワ Quercus dentata

    ブナ科コナラ属
    漢字:柏
    名前の由来:炊(かし)き葉に由来し、食物を包んだり、食物の下に敷いた。
    樹形:落葉高木
    葉:互生
    花:雌雄同株、雄花序は新枝のもとに下垂 黄褐色、雌花序は新枝の先の葉腋につく
    花期:5~6月
    果実:堅果
    果期:秋
    備考:
    葉は食物を包むのにも使われ、現在も柏餅として残っている。
    枯葉は冬芽を寒さから守るために、冬中ついている。新芽が芽生えるときに落葉する。

    カシワ
    20220410_その他
    カシワ
    20220504_その他
    カシワ
    20220504_その他
    カシワ
    20220504_その他
    カシワ
    20220508_高山・市民の森
    カシワ
    20220508_高山・市民の森
    カシワ
    20250105_朝鮮岩
    カシワ
    20250105_朝鮮岩