【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

タグ: モクセイ科

  • ヤチダモ Fraxinus mandshurica var. japonica

    モクセイ科トネリコ属
    漢字:谷地梻
    名前の由来:
    「ヤチ」は、谷地または野地で湿地に生える。
    「ダモ」は、アオダモの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:雄性両性異株、円錐花序、無花被花(萼と花冠なし)
    花期:4~5月
    果実:翼果
    果期:10月頃
    備考:
    小葉のつけ根に茶褐色の縮れた毛が密生する。
    材はかたく、加工しやすく、建築の内装材、バットなどの運動具や家具材に用いる。

    ヤチダモ
    20240918_箱根湿生花園
    ヤチダモ
    20240918_箱根湿生花園
    ヤチダモ
    20240918_箱根湿生花園
    ヤチダモ
    20240918_箱根湿生花園
  • ミヤマイボタ Ligustrum tschonoskii

    モクセイ科イボタノキ属
    漢字:深山水蝋/深山疣取
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、山に生える。
    「イボタ(水蝋/疣取)」は、イボタノキの名前の由来参照。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:5~7月
    果実:液果状の核果、黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    イボタノキの備考参照。
    イボタノキとの違い>
    ミヤマイボタは葉先が尖るが、イボタノキは丸みを帯びる。
    ミヤマイボタは短枝がよく発達する。
    ミヤマイボタは本州中部では、標高が1000~2000m付近の山地に生える。イボタノキはそれより低い低地に生える。

    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    ミヤマイボタ
    20240719_富士山太郎坊周辺
  • マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana

    モクセイ科トネリコ属
    漢字:丸葉青梻
    名前の由来:
    「マルバ(丸葉)」は、葉の形ではなく、葉縁の鋸歯が低く不明慮。
    「アオダモ(青梻)」は、アオダモの名前の由来参照。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株(雄株と両性花)、円錐花序、白色
    花期:4~5月
    果実:翼果
    果期:10~11月
    備考:
    アオダモの備考参照。
    アオダモとの違い>
    葉の鋸歯が低く不明瞭だが、アオダモは明瞭。
    若枝、葉軸、花軸などに微細な粉状毛あり。
    基部の小葉が特に丸みが強く小型。

    マルバアオダモ
    20230702_高山・市民の森
    マルバアオダモ
    20230702_高山・市民の森
    マルバアオダモ
    20230702_高山・市民の森
    マルバアオダモ
    20240608_遊木の森
    マルバアオダモ
    20240608_遊木の森
    マルバアオダモ
    20240608_遊木の森
  • ヒイラギ Osmanthus heterophyllus

    モクセイ科モクセイ属
    漢字:柊
    名前の由来:
    とげが刺さるとヒリヒリ痛む「疼(ひい)らぐ」という古語に由来。
    漢字「柊」は、冬に花が咲くため。
    樹形:常緑小高木
    葉:対生
    花:雌性両性異株、白色、芳香あり
    花期:11~12月
    果実:核果、黒紫色
    果期:翌年の6~7月
    備考:
    鋭いとげによって邪気を祓う木と考えられ、庭に植える習慣あり。
    材は緻密で堅く、印鑑や将棋の駒などに用いた。
    <先祖返り、隔世遺伝>
    若木の葉は鋭い鋸歯があるが、老木では全縁になる。幼木の時期は樹高が低く、草食動物などに食べられる危険性が高いためとげで武装し、成長して樹高が高くなるととげの必要性がなくなるからと考えられる(とげを作るのにもコストがかかる)。
    <焼嗅(やいか)がし(柊鰯(ひいらぎいわし))>
    二月の節分に、ヒイラギやトベラの小枝に焼いたイワシの頭をさして戸口に立て、魔除けにする厄除けの習慣あり。ヒイラギやトベラの生葉を火にくべると葉が膨らんでパチパチと音を立てて弾けながら燃えることがあり、この音が鬼おどしの意味があるとも言われている。

    ヒイラギ
    20220801_県立美術館
    ヒイラギ
    20220801_県立美術館
    ヒイラギ
    20220801_県立美術館
    ヒイラギ
    20241129_県立美術館
    ヒイラギ
    20241129_県立美術館
  • ネズミモチ Ligustrum japonicum

    モクセイ科イボタノキ属
    漢字:鼠黐
    名前の由来:黒紫色に熟した果実がネズミの糞に似ていることと、葉がモチノキに似ている。
    樹形:常緑小高木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:6月
    果実:液果状の核果、黒紫色
    果期:10~12月
    備考:
    トウネズミモチとの違い>

    葉を日に透かした場合の羽状脈(葉の厚み)葉身の長さ葉の先端葉の最大幅の位置花序の大きさ
    ネズミモチ透けて見えない
    (厚い)
    4~8cm中央10cm前後
    トウネズミモチ透けて見える
    (薄い)
    6~12cmやや長鋭尖する基部より20cm前後
    ネズミモチ
    20211018_城北公園
    ネズミモチ
    20211018_城北公園
    ネズミモチ
    20220801_県立美術館
    ネズミモチ
    20220801_県立美術館
    ネズミモチ
    20220801_県立美術館
    ネズミモチ
    20240531_その他
    ネズミモチ
    20240531_その他
    ネズミモチ
    20240809_県立美術館
    ネズミモチ
    20240809_県立美術館
  • トウネズミモチ Ligustrum lucidum

    モクセイ科イボタノキ属
    漢字:唐鼠黐
    名前の由来:
    「トウ(唐)」は、中国原産。
    「ネズミモチ(鼠黐)」は、ネズミモチの名前の由来参照。
    樹形:常緑高木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、白色
    花期:6~7月
    果実:液果状の核果、黒紫色、種子は黒色
    果期:10~12月
    備考:
    成長が早く、鳥による種子散布で増え、要注意外来生物に指定されている。
    ネズミモチとの違い>
    ネズミモチの備考参照。

    トウネズミモチ
    20220801_県立美術館
    トウネズミモチ
    20220801_県立美術館
    トウネズミモチ
    20220801_県立美術館
    トウネズミモチ
    20240809_県立美術館
    トウネズミモチ
    20240809_県立美術館
  • シマトネリコ Fraxinus griffithii

    モクセイ科トネリコ属
    漢字:島梣/島十練子
    名前の由来:
    「シマ(島)」は、沖縄諸島。
    「トネリコ(梣)」は、樹皮につくイボタロウムシ(カイガラムシの一種)が分泌する白蝋を固めたイボタ蝋(虫白蝋(ちゅうはくろう))を、敷居の溝に塗って滑りをよくしたことから「戸に塗る木(とにぬるき)」が転訛した説、
    樹皮の煮汁等を加えて墨をすると、墨色が美しく蛍光を発するため共練濃(ともねりこ)が転訛した説あり。
    樹形:常緑小高木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、円錐花序、白色
    花期:5~6月
    果実:翼果
    果期:10~11月
    備考:もともと沖縄以南から東南アジアにかけて生育する亜熱帯植物だが、関東地方以南では街路樹やシンボリツリーとして植えられている。

    シマトネリコ
    20220627_その他
    シマトネリコ
    20220627_その他
    シマトネリコ
    20220627_その他
    シマトネリコ
    20220627_その他
    シマトネリコ
    20240407_駿府城公園
    シマトネリコ
    20240407_駿府城公園
    シマトネリコ
    20240407_駿府城公園

  • シナレンギョウ Forsythia viridissima

    モクセイ科レンギョウ属
    漢字:志那連翹
    名前の由来:
    「シナ(志那)」は、中国原産、既に中国から渡来していた「レンギョウ」と区別するためつけたと推測される。
    「レンギョウ(連翹)」は、漢名の音読み、トモエソウ(オトギリソウ科)の漢名「連翹」を誤用。
    樹形:落葉低木
    葉:対生
    花:雌雄異株、黄色
    花期:4月
    果実:蒴果
    果期:8~11月
    備考:果実は生薬名「連翹」、利尿、消炎、解毒剤に用いる。

    シナレンギョウ
    20231124_有度山
    シナレンギョウ
    20231124_有度山
    シナレンギョウ
    20231124_有度山
    シナレンギョウ
    20240318_その他
    シナレンギョウ
    20240318_その他
    シナレンギョウ
    20240327_その他
    シナレンギョウ
    20240327_その他
  • キンモクセイ Osmanthus fragrans var. aurantiacus

    モクセイ科モクセイ属
    漢字:金木犀
    名前の由来:
    「金」は橙黄色の花を金にたとえた。
    「木犀」は木肌が動物のサイ(犀)の肌に似ている。
    樹形:常緑小高木
    葉:対生
    花:雌雄異株、橙黄色
    花期:9~10月
    果実:核果
    果期:(日本に雌株なし)
    備考:
    ギンモクセイの変種。
    10月頃に咲く花は、ギンモクセイより強い芳香あり。
    日本のものは全て雄株で結実しない。挿し木で増やす。

    キンモクセイ
    20211026_駿府城公園
    キンモクセイ
    20211026_駿府城公園
    キンモクセイ
    20211103_その他
    キンモクセイ
    20231016_県立森林公園
    キンモクセイ
    20231016_県立森林公園
  • オリーブ Olea europaea

    モクセイ科オリーブ属
    漢字:阿列布
    名前の由来:古代ギリシャやローマの神話
    樹形:常緑高木
    葉:対生
    花:両性花、円錐花序、黄白色、芳香あり
    花期:5~7月
    果実:核果、緑色→黒紫色
    果期:10~11月
    備考:
    未熟果を塩漬けにしてピクルスにし、完熟した果肉からはオリーブ油を採取し、食用、薬用とする。
    地中海沿岸で栽培され、江戸時代末期に日本に渡来、香川県の小豆島(しょうどしま)が最大産地。

    オリーブ
    20241125_佐鳴湖
    オリーブ
    20241125_佐鳴湖