モクセイ科トネリコ属
漢字:谷地梻
名前の由来:
「ヤチ」は、谷地または野地で湿地に生える。
「ダモ」は、アオダモの名前の由来参照。
樹形:落葉高木
葉:対生、奇数羽状複葉
花:雄性両性異株、円錐花序、無花被花(萼と花冠なし)
花期:4~5月
果実:翼果
果期:10月頃
備考:
小葉のつけ根に茶褐色の縮れた毛が密生する。
材はかたく、加工しやすく、建築の内装材、バットなどの運動具や家具材に用いる。
タグ: モクセイ科
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ヤチダモ Fraxinus mandshurica var. japonica
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ミヤマイボタ Ligustrum tschonoskii
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マルバアオダモ Fraxinus sieboldiana
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ヒイラギ Osmanthus heterophyllus
モクセイ科モクセイ属
漢字:柊
名前の由来:
とげが刺さるとヒリヒリ痛む「疼(ひい)らぐ」という古語に由来。
漢字「柊」は、冬に花が咲くため。
樹形:常緑小高木
葉:対生
花:雌性両性異株、白色、芳香あり
花期:11~12月
果実:核果、黒紫色
果期:翌年の6~7月
備考:
鋭いとげによって邪気を祓う木と考えられ、庭に植える習慣あり。
材は緻密で堅く、印鑑や将棋の駒などに用いた。
<先祖返り、隔世遺伝>
若木の葉は鋭い鋸歯があるが、老木では全縁になる。幼木の時期は樹高が低く、草食動物などに食べられる危険性が高いためとげで武装し、成長して樹高が高くなるととげの必要性がなくなるからと考えられる(とげを作るのにもコストがかかる)。
<焼嗅(やいか)がし(柊鰯(ひいらぎいわし))>
二月の節分に、ヒイラギやトベラの小枝に焼いたイワシの頭をさして戸口に立て、魔除けにする厄除けの習慣あり。ヒイラギやトベラの生葉を火にくべると葉が膨らんでパチパチと音を立てて弾けながら燃えることがあり、この音が鬼おどしの意味があるとも言われている。 -
ネズミモチ Ligustrum japonicum
モクセイ科イボタノキ属
漢字:鼠黐
名前の由来:黒紫色に熟した果実がネズミの糞に似ていることと、葉がモチノキに似ている。
樹形:常緑小高木
葉:対生
花:両性花、円錐花序、白色
花期:6月
果実:液果状の核果、黒紫色
果期:10~12月
備考:
<トウネズミモチとの違い>葉を日に透かした場合の羽状脈(葉の厚み) 葉身の長さ 葉の先端 葉の最大幅の位置 花序の大きさ ネズミモチ 透けて見えない
(厚い)4~8cm ー 中央 10cm前後 トウネズミモチ 透けて見える
(薄い)6~12cm やや長鋭尖する 基部より 20cm前後 -
シマトネリコ Fraxinus griffithii
モクセイ科トネリコ属
漢字:島梣/島十練子
名前の由来:
「シマ(島)」は、沖縄諸島。
「トネリコ(梣)」は、樹皮につくイボタロウムシ(カイガラムシの一種)が分泌する白蝋を固めたイボタ蝋(虫白蝋(ちゅうはくろう))を、敷居の溝に塗って滑りをよくしたことから「戸に塗る木(とにぬるき)」が転訛した説、
樹皮の煮汁等を加えて墨をすると、墨色が美しく蛍光を発するため共練濃(ともねりこ)が転訛した説あり。
樹形:常緑小高木
葉:対生、奇数羽状複葉
花:雌雄異株、円錐花序、白色
花期:5~6月
果実:翼果
果期:10~11月
備考:もともと沖縄以南から東南アジアにかけて生育する亜熱帯植物だが、関東地方以南では街路樹やシンボリツリーとして植えられている。