【注意】備忘録。内容に誤りがある可能性あり。

タグ: ラン科

  • ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena

    ラン科ネジバナ属
    漢字:捩花
    別名:モジズリ(捩摺)
    名前の由来:
    花序が螺旋状にねじれている。
    「モジズリ(捩摺)」は、捩(もじ)れ模様に染めた絹織物の一種で、ねじれた花序をこれにたとえた。
    葉:根生
    花:穂状花序、淡紅色ときに白色
    花期:5~8月
    習性:多年草
    備考:
    花序は左巻き、右巻きの両方あり。
    花粉を運ぶハチが横から花にもぐり込む習性に合わせ、花は横向きに咲く。
    視覚で花を探すハチを呼ぶには、小さな花が集まった方が効果的なため、小さな花を螺旋につけることで重心を安定させ、細い茎を直立させた。
    <花粉塊(かふんかい)>
    ラン科の花は、花粉を塊ごと虫の体にくっつける仕掛けを備えている。花粉の塊は、粘着体につながっており、ハチなどが花から出る時に頭などに粘着体が貼りつき、粘着体につながっている花粉塊も引きずり出される。花粉塊が運び去られた花では、粘液のある雌しべが露出して、花粉塊をつけたハチが訪れると受粉する。長期花粉塊が運び去られないと、花粉塊が柱頭に接合して自家受粉する。
    <ラン菌>
    ラン科植物の微細な種子は、栄養を貯蔵していないため自力では発芽できない。地面に種子が落ちると、ランの共生菌(ラン菌)の菌糸が集まってきて種子を包む。種子は菌糸から栄養を吸収して発芽し、根の中に菌糸を取り込んで菌根をつくって成長する。光合成で栄養をまかなうことができるようになると、菌糸を分解して自分の栄養にする。共生ではなく、ランがラン菌に「寄生」して一方的に栄養を搾取している。
    ラン菌は、ふだんは土中の有機物(枯葉や枯れ枝)を分解することで生きていけるのに対して、ランは、ラン菌を利用しなければ生きられない。

    20240616_遊木の森
    20240616_遊木の森
    20240616_遊木の森
    20240616_遊木の森
  • ツチアケビ Galeola septentrionalis

    ラン科ツチアケビ属
    漢字:土木通
    別名:ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)
    名前の由来:
    全体が土の色に似ており、果実の色や形がアケビに似ている(果実が裂開することはない)。
    「ヤマノカミノシャクジョウ(山の神の錫杖)」は、果実のついた状態が修験僧の持つ錫杖に似ている。
    葉:
    花:総状花序、淡黄色
    花期:6~7月
    果実:紅色
    習性:多年草
    備考:
    光合成をしないため、葉緑素をもたない。
    菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
    ツチアケビの場合、ナラタケ(腐生菌)が獲得した栄養分を奪う。
    果実を乾燥させたものは生薬の「土通草(どつうそう)」と呼び、強壮・強精剤に用いる。

    ツチアケビ
    20240918_箱根湿生花園
    ツチアケビ
    20240918_箱根湿生花園
  • ササバギンラン Cephalanthera longibracteata

    ラン科キンラン属
    漢字:笹葉銀蘭
    名前の由来:
    「ササバ(笹葉)」は、笹の葉に似ている。
    「ギンラン(銀蘭)」は、花が黄色のキンランに対し、花が白色による。
    葉:互生
    花:穂状花序、白色
    花期:5~6月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    ずい柱は立ってその先端には直立した約を有し、2個の花粉塊がある。
    <ギンランとの違い>
    葉の裏側やふち、花序、子房に白い短毛状の突起あり。ギンランは無毛。
    下部の苞は葉状で長く、花序と同長またはやや長い。

    ササバギンラン
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
    ササバギンラン
    20240603_清泉寮周辺自然歩道
  • オニノヤガラ Gastrodia elata

    ラン科オニノヤガラ属
    漢字:鬼の矢柄
    名前の由来:まっすぐにのびた花茎を鬼の矢柄に見立てた。
    葉:
    花:総状花序、黄褐色
    花期:6~7月
    果実:蒴果
    習性:多年草
    備考:
    光合成をしないため、葉緑素をもたない。
    菌類に寄生して栄養を奪うため、「菌従属栄養植物」と呼ばれる。
    オニノヤガラの場合、ナラタケ(腐生菌)が獲得した栄養分を奪う。

    オニノヤガラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
    オニノヤガラ
    20240724_富士山太郎坊周辺
  • エビネ Calanthe discolor

    ラン科エビネ属
    漢字:海老根
    名前の由来:
    地中に球状の偽鱗茎があり、これが横に連なっている形をエビに見立てた。
    葉:
    花:総状花序、萼片と側花弁 暗褐色、唇弁 淡紅白~白色
    花期:4~5月
    果実:蒴果
    習性:多年草

    エビネ
    20220508_高山・市民の森