タデ科イヌタデ属
漢字:深山谷蕎麦
名前の由来:
「タニソバ(谷蕎麦)」に似て、山奥に生える。
「タニソバ(谷蕎麦)」は、谷の渓流の近くに生えてソバに似る。
葉:互生、表面に八の字状の黒斑がでる
花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色
花期:8~9月
果実:瘦果、宿存萼に包まれ3稜あり
習性:1年草
備考:山中の日かげに群生する。
タグ: タデ科
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ミズヒキ Persicaria filiformis
タデ科イヌタデ属
漢字:水引
名前の由来:花を上から見ると赤く、下から見上げると白いため、これを紅白の水引(贈答品や祝儀袋などにかける紐)に見立てた。
葉:互生、初夏から花が咲く頃に「八の字」の模様がはいるものあり
花:総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、上の3枚が赤色で下の1枚が白色
花期:8~10月
果実:瘦果、先端が二股のカギ状になった柱頭が残り、動物などにくっついて運ばれる。
習性:多年草
備考:
やや日陰の水分が多い土壌を好む。
全草を乾燥させたものを民間薬として、止血や胃痛などに用いた。
白色の花だけの変種「ギンミズヒキ(銀水引)」あり。
黄色の花を咲かせる「キンミズヒキ(金水引)」は、バラ科の別の種。 -
ミゾソバ Polygonum thunbergii
タデ科イヌタデ属
漢字:溝蕎麦
別名:ウシノヒタイ(牛の額)
名前の由来:
「ミゾソバ(溝蕎麦)」は、溝や湿地に生え、草姿(葉、瘦果)がが「ソバ」に似ている。
「ウシノヒタイ(牛の額)」は、葉の形が牛の顔(額)のように見える。
葉:互生
花:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片の上部は紅紫色、下部は白色
花期:7~10月
果実:瘦果、宿存萼に包まれ3稜あり
習性:1年草
備考:
湿地に群生する。
地表または近くの節から「閉鎖花」をつける短い枝を出す。
茎には稜があり、稜に沿って下向きの小とげあり。 -
サクラタデ Persicaria macrantha ssp. conspicua
タデ科イヌタデ属
漢字:桜蓼
名前の由来:
「サクラ(桜)」は、花色が淡紅色で大きく開きサクラに似る。
「タデ(蓼)」は、イヌタデの名前の由来参照。
葉:互生
花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡紅色
花期:8~10月
果実:瘦果
習性:多年草
備考:
水辺や湿地に生える。
鞘状の托葉の縁には長い毛が並んで生えている。
<異型花柱性>
短花柱花と長花柱花の2型の花がある。
本種は、花柱3個、雄しべ8個。
自分を含む同形の花から受粉しても結実しない(自家不和合性)。
短花柱花:雌しべの長さが雄しべより短く、雄しべは花被から突き出る。
長花柱花:短花柱花の逆で雌しべは花被から突き出る。