タデ科イヌタデ属
漢字:蔓蕎麦
名前の由来:蔓状で蕎麦に似る。
葉:互生
花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色またはピンク色、花柄に腺毛あり
花期:5~11月
果実:瘦果、黒色
習性:蔓性多年草
備考:
暖地の海岸に生える。
花のあと花被は肥厚して暗黒紫色を帯びた液質になり、瘦果を包む。液質はインクとして遊べる。
托葉鞘は長さ1~3cmの筒形で、先端は斜めに切れ、基部には下向きの小さなとげあり。
若い茎は酸味があり、子供が食べる地方あり。
タグ: タデ科
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ミゾソバ Polygonum thunbergii
タデ科イヌタデ属
漢字:溝蕎麦
別名:ウシノヒタイ(牛の額)
名前の由来:
「ミゾソバ(溝蕎麦)」は、溝や湿地に生え、草姿(葉、瘦果)がが「ソバ」に似ている。
「ウシノヒタイ(牛の額)」は、葉の形が牛の顔(額)のように見える。
葉:互生
花:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片の上部は紅紫色、下部は白色
花期:7~10月
果実:瘦果、宿存萼に包まれ3稜あり
習性:1年草
備考:
湿地に群生する。
地表または近くの節から「閉鎖花」をつける短い枝を出す。
茎には稜があり、稜に沿って下向きの小とげあり。 -
サクラタデ Persicaria macrantha ssp. conspicua
タデ科イヌタデ属
漢字:桜蓼
名前の由来:
「サクラ(桜)」は、花色が淡紅色で大きく開きサクラに似る。
「タデ(蓼)」は、イヌタデの名前の由来参照。
葉:互生
花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡紅色
花期:8~10月
果実:瘦果
習性:多年草
備考:
水辺や湿地に生える。
鞘状の托葉の縁には長い毛が並んで生えている。
<異型花柱性>
短花柱花と長花柱花の2型の花がある。
本種は、花柱3個、雄しべ8個。
自分を含む同形の花から受粉しても結実しない(自家不和合性)。
短花柱花:雌しべの長さが雄しべより短く、雄しべは花被から突き出る。
長花柱花:短花柱花の逆で雌しべは花被から突き出る。 -
イタドリ Reynoutria japonica
タデ科ソバカズラ属
漢字:虎杖
名前の由来:
薬草として痛みをとる効き目がある「疼取り」説、
表皮から糸状のものを採るので「イトドリ(糸取)」が転訛した説あり。
漢字「虎杖」は、若い茎に入った紅紫斑を「虎」の縞模様に見立て、秋に枯れ上がった茎を軽くて強い「杖」として用いた。
葉:互生
花:雌雄異株、複総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白~紅色
花期:8~10月
果実:瘦果、暗褐色、翼状の宿存萼に包まれている
習性:多年草
備考:
茎は髄がなく中空。
若い茎はシュウ酸の酸味があり食べられる。
乾燥させた根は漢方で「虎杖根(こじょうこん)」と呼ばれ、利尿、夜尿、鎮咳に利用。
塩漬けして保存し、塩抜きして、油炒めや煮付けにして食べた。
葉は、生葉を揉んで切り傷につけたり、苗代の肥料として鋤き込んだり、乾燥した若葉はタバコの代用や増量剤に使われた。
高山性で花や果実が赤いものはメイゲツソウと呼ばれる。