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タグ: タデ科

  • ツルソバ Persicaria chinensis

    タデ科イヌタデ属
    漢字:蔓蕎麦
    名前の由来:蔓状で蕎麦に似る。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色またはピンク色、花柄に腺毛あり
    花期:5~11月
    果実:瘦果、黒色
    習性:蔓性多年草
    備考:
    暖地の海岸に生える。
    花のあと花被は肥厚して暗黒紫色を帯びた液質になり、瘦果を包む。液質はインクとして遊べる。
    托葉鞘は長さ1~3cmの筒形で、先端は斜めに切れ、基部には下向きの小さなとげあり。
    若い茎は酸味があり、子供が食べる地方あり。

    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
    ツルソバ
    20241202_佐鳴湖
  • ミゾソバ Polygonum thunbergii

    タデ科イヌタデ属
    漢字:溝蕎麦
    別名:ウシノヒタイ(牛の額)
    名前の由来:
    「ミゾソバ(溝蕎麦)」は、溝や湿地に生え、草姿(葉、瘦果)がが「ソバ」に似ている。
    「ウシノヒタイ(牛の額)」は、葉の形が牛の顔(額)のように見える。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、萼片の上部は紅紫色、下部は白色
    花期:7~10月
    果実:瘦果、宿存萼に包まれ3稜あり
    習性:1年草
    備考:
    湿地に群生する。
    地表または近くの節から「閉鎖花」をつける短い枝を出す。
    茎には稜があり、稜に沿って下向きの小とげあり。

    ミゾソバ
    20231016_県立森林公園
    ミゾソバ
    20231016_県立森林公園
    ミゾソバ
    20231016_県立森林公園
    ミゾソバ
    20240911_箱根湿生花園
    ミゾソバ
    20240911_箱根湿生花園
  • スイバ Rumex acetosa

    タデ科ギシギシ属
    漢字:酸葉/蓚
    別名:スカンポ(酢模)
    名前の由来:茎や葉にシュウ酸を含み酸味がある。
    葉:互生
    花:雌雄異株、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡緑色または緑紫色
    花期:5~8月
    果実:瘦果、3個の萼片が翼形に成長して3稜形
    習性:多年草
    備考:
    本種を含め水溶性シュウ酸を含む植物(タデ科、カタバミ科、アカザ科)は、茎や葉で酸化した十円玉表面を擦るとピカピカになる。
    根を乾燥したものは生薬「酸摸根(さんもこん)」と呼び、便秘薬に用いる。

    スイバ
    20240421_遊木の森
    スイバ
    20240421_遊木の森
    スイバ
    20240421_遊木の森
  • シロバナサクラタデ Persicaria japonica

    タデ科イヌタデ属
    漢字:白花桜蓼
    名前の由来:
    花が白色の「サクラタデ」。
    「サクラタデ(桜蓼)」は、サクラタデに似る。サクラタデの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:雌雄異株、穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    サクラタデの備考参照。
    サクラタデと比べると、花は白色小形で平開しない。

    シロバナサクラタデ
    20231023_県立森林公園
    シロバナサクラタデ
    20231023_県立森林公園
  • サクラタデ Persicaria macrantha ssp. conspicua

    タデ科イヌタデ属
    漢字:桜蓼
    名前の由来:
    「サクラ(桜)」は、花色が淡紅色で大きく開きサクラに似る。
    「タデ(蓼)」は、イヌタデの名前の由来参照。
    葉:互生
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、淡紅色
    花期:8~10月
    果実:瘦果
    習性:多年草
    備考:
    水辺や湿地に生える。
    鞘状の托葉の縁には長い毛が並んで生えている。
    <異型花柱性>
    短花柱花と長花柱花の2型の花がある。
    本種は、花柱3個、雄しべ8個。
    自分を含む同形の花から受粉しても結実しない(自家不和合性)。
    短花柱花:雌しべの長さが雄しべより短く、雄しべは花被から突き出る。
    長花柱花:短花柱花の逆で雌しべは花被から突き出る。

    サクラタデ
    20240911_箱根湿生花園
    サクラタデ
    20240911_箱根湿生花園
  • オンタデ Aconogonon weyrichii

    タデ科オンタデ属
    漢字:御蓼
    名前の由来:御嶽山に生える、あるいは御嶽山で発見されたタデ。
    葉:互生
    花:雌雄異株、総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、黄白色(雌花は紅色を帯びる)
    花期:7~8月
    果実:瘦果、3翼あり
    習性:多年草
    備考:
    ウラジロタデの変種。
    高山帯の砂礫地に生える。
    地下茎が深く地中に入っている。

    オンタデ
    20230817_富士山五合目付近
    オンタデ
    20230817_富士山五合目付近
  • イブキトラノオ Bistorta officinalis

    タデ科イブキトラノオ属
    漢字:伊吹虎の尾
    名前の由来:滋賀県伊吹山に多い。花穂が虎の尾に似ている。
    葉:互生
    花:単花被花(花冠なし萼のみ)、白色~淡紅色
    花期:7~9月
    果実:瘦果
    習性:多年草

    イブキトラノオ
    20230724_八島湿原
    イブキトラノオ
    20230724_八島湿原
    イブキトラノオ
    20230724_八島湿原
  • イヌタデ Persicaria longiseta

    タデ科イヌタデ属
    漢字:犬蓼
    別名:アカマンマ/アカノマンマ
    名前の由来:
    「イヌ(犬)」は、ヤナギタデのような辛味がなく食用にならないタデ。
    「タデ(蓼)」は、中国の漢名の蓼(たで)を音読みにして、多天(たで)と和名をつけた説あり。
    「アカマンマ/アカノマンマ」は、小さな赤い花を赤飯に見立てた。子どもがままごとに使った。
    葉:互生
    花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、紅色(まれに白色)
    花期:6~10月
    果実:瘦果、黒色
    習性:1年草
    備考:托葉鞘は長さ7~8mmの筒形で、縁に長い毛あり。

    イヌタデ
    20241015_遊木の森
    イヌタデ
    20241015_遊木の森
    イヌタデ
    20241015_遊木の森
  • イタドリ Reynoutria japonica

    タデ科ソバカズラ属
    漢字:虎杖
    名前の由来:
    薬草として痛みをとる効き目がある「疼取り」説、
    表皮から糸状のものを採るので「イトドリ(糸取)」が転訛した説あり。
    漢字「虎杖」は、若い茎に入った紅紫斑を「虎」の縞模様に見立て、秋に枯れ上がった茎を軽くて強い「杖」として用いた。
    葉:互生
    花:雌雄異株、複総状花序、単花被花(花冠なし萼のみ)、白~紅色
    花期:8~10月
    果実:瘦果、暗褐色、翼状の宿存萼に包まれている
    習性:多年草
    備考:
    茎は髄がなく中空。
    若い茎はシュウ酸の酸味があり食べられる。
    乾燥させた根は漢方で「虎杖根(こじょうこん)」と呼ばれ、利尿、夜尿、鎮咳に利用。
    塩漬けして保存し、塩抜きして、油炒めや煮付けにして食べた。
    葉は、生葉を揉んで切り傷につけたり、苗代の肥料として鋤き込んだり、乾燥した若葉はタバコの代用や増量剤に使われた。
    高山性で花や果実が赤いものはメイゲツソウと呼ばれる。

    イタドリ
    20230817_富士山五合目付近
    イタドリ
    20230817_富士山五合目付近
    イタドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺
    イタドリ
    20240719_富士山太郎坊周辺