バラ科ワレモコウ属
漢字:吾木香/吾亦紅
名前の由来:
「吾木香」は、キク科のモッコウ(木香)に古くから日本の木香の意味で「我の木香」という意味で「ワレモコウ」の名があったが、その後、名だけが本種の名となった説あり。
「吾亦紅」は、神が赤い花を集めていた時に、花自身が「吾もまた紅なり」と唱えた説あり。
葉:互生、奇数羽状複葉
花:穂状花序、単花被花(花冠なし萼片のみ)、暗赤紫色
花期:8~10月
果実:瘦果
習性:多年草
タグ: バラ科
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ヤマブキ Kerria japonica
バラ科ヤマブキ属
漢字:山吹
名前の由来:
しなやかな枝が風に揺れる様子の「山振り」が転訛した説、
春に咲く花が山を黄金色に染める「山春黄」が「山吹」に変化した説、
花の色がフキノトウに似て美しい説など諸説あり。
樹形:落葉低木
葉:互生
花:両性花、黄色
花期:4~5月
果実:瘦果、暗褐色、種子は淡褐色
果期:9月頃
備考:
茎は根本から株立ちし、直立しないでしだれる。
白くて太い髄は「山吹髄」と呼び、釣りの浮きや目印、灯心の代用、玩具の竹鉄砲の弾、顕微鏡用の切片を切り取るピスなどに用いた。
一重咲きのものは結実するが、八重咲きのものは園芸品種で、雄しべが花弁に変化して八重になったもので、雌しべも退化しており結実しない。 -
ビワ Eriobotrya japonica
バラ科ビワ属
漢字:枇杷
名前の由来:果実あるいは葉の形が弦楽器の琵琶に似ている(琵琶も昔は枇杷の文字だった)。
樹形:常緑小高木
葉:互生
花:両性花、円錐花序、白色、芳香あり。
花期:11月~1月
果実:ナシ状果、黄橙色
果期:5~6月
備考:
花は冬に咲く鳥媒花だが、自家受粉も可能。
枝葉は春、夏、秋と年三回の伸長成長する。
実は食用。
材は弾力があり木目が美しいため櫛材や印材、木刀、杖などに用いた。
葉は生薬「枇杷葉(びわよう)」として、あせも、打ち身・捻挫、咳止め、暑毛(しょっき)あたり、胃腸病などに用いる。種子を乾燥させたものは生薬「枇杷仁(びわにん)」として、鎮咳・鎮静剤に用いる。