バラ科キイチゴ属
漢字:薔薇苺
名前の由来:茎葉にとげが多い、あるいは花がバラに似ているイチゴ。
樹形:落葉低木
葉:互生、小葉が2~3対の奇数羽状複葉
花:両性花、白色
花期:6~7月
果実:核果が集まった集合果、赤色
果期:8~10月
備考:
最初の一対の小葉と次の一対の小葉の間隔が他の小葉の間隔より長い。
果実は食べられる。
タグ: バラ科
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ノイバラ Rosa multiflora
バラ科バラ属
漢字:野茨
名前の由来:トゲのことを「茨」といい、茎にトゲを持ち野に生える。
樹形:落葉低木
葉:互生、奇数羽状複葉
花:両性花、円錐花序、白色、芳香あり
花期:5~6月
果実:バラ状果(集合果)、赤色
果期:9~11月
備考:
枝にかぎ状に湾曲した鋭いトゲが対生する。
托葉は葉柄の基部に合着し、羽状で、先端は細かく分かれ腺となっている。
赤い果実は、冬に落葉しても残って越冬する。ローズヒップと呼ばれ、食べられる。
果実を青みがかかったうちに採取して乾燥させたものを生薬の「営実(えいじつ)」と呼び、下剤、利尿薬に用いた。
(参考)
子房が肥大した「真果」に対して、子房以外の萼や花床(花托)などが肥大した果実を「偽果」という。バラ属、リンゴ属、ナシ属は発達した花床(花托)が肥大して偽果を形づくっている。 -
ナンキンナナカマド Sorbus gracilis
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ナナカマド Sorbus commixta
バラ科ナナカマド属
漢字:七竈
名前の由来:
材が燃えにくく七度かまどに入れても燃え残る説、
木炭として製炭するのに7日かかる説あり。
樹形:落葉高木
葉:互生、奇数羽状複葉
花:両性花、複散房花序、白色
花期:5~7月
果実:ナシ状果、緑色→赤色
果期:9~10月
備考:
静岡県内ではブナ帯に見られる。
材は重硬・強靭で割れにくく、道具の柄や細工物の材料に用いられる。
果実は一度にたくさん熟すが、苦味成分や青酸配糖体を含み美味しくない。鳥は少しずつ食べて何度も来ることになり、種子は時間的にも空間的にも広くばらまかれることになる。 -
セイヨウバクチノキ Laurocerasus officinalis
バラ科サクラ属
漢字:西洋博打の木
名前の由来:
「セイヨウ(西洋)」は、ヨーロッパ原産。
「バクチ(博打)」は、樹皮が鱗片状に剥がれるので、博打に負けて身ぐるみ剥がれることにたとえた。
樹形:常緑低木
葉:互生
花:両性花、総状花序、白色
花期:4月
果実:核果、紫黒色
果期:
備考:
葉裏の主脈脇に2~3の大きな黒い腺あり。
材は重硬・強靭で家具材工具の柄などに用いる。
樹皮は紅~黄色の染料になる。
バクチノキとは葉柄が短いこと、葉の先端が長く尖らないことなどにより区別できる。 -
ズミ Malus toringo
バラ科リンゴ属
漢字:酸実
名前の由来:
果実の酸味を表す「酢実(すみ)」が転訛した説、
樹皮から黄色の染料をとった「染み(そみ)」が転訛した説あり。
樹形:落葉小高木
葉:互生
花:両性花、散形花序、白色
花期:4~6月
果実:ナシ状果、黄色または赤色
果期:9~10月
備考:
長枝と短枝があり、側芽はほとんど短枝化して、とげ状になるものが多い。
長枝:節間が長く伸び、葉が散在してつく通常みられる枝
短枝:節と節の間が年々わずかしか伸びない枝
節(せつ):葉が生じる場所
果実は数回霜に当たると渋味が採れて甘酸っぱくなる。完熟前の果実を漬けて果実酒などにする。
材は緻密で堅く、斧や農具の柄、櫛や器具類に用いた。
<異形葉性>
短枝につく葉は楕円形、長枝につく葉は3~5裂(欠刻)するものが多い。
<根萌芽(こんぼうが)>
親株を中心に根を水平に伸ばして根萌芽幹を発生させる。他、タラノキ、ハリギリ、ニセアカシア、ヤマナラシなど。 -
シロバナノヘビイチゴ Fragaria nipponica
バラ科オランダイチゴ属
漢字:白花の蛇苺
別名:モリイチゴ(森苺)
名前の由来:
花の色が白で「ヘビイチゴ」に似る。
「ヘビイチゴ(蛇苺)」は、ヘビイチゴの名前の由来参照。
葉:束生、3出複葉
花:白色
花期:5~7月
果実:イチゴ状果(花床がふくらんだ表面に瘦果の集まった集合果)
習性:多年草
備考:
匍匐枝を出して繁殖する。
熟した赤色の果実は甘味があり食べられる。