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タグ: ミカン科

  • ミヤマシキミ Skimmia japonica

    ミカン科ミヤマシキミ属
    漢字:深山樒
    名前の由来:
    「ミヤマ(深山)」は、林床に生える(奥山なわけではない)。
    「シキミ(樒)」は、シキミに葉や葉のつき方が似ており、シキミと同じように全体が有毒。シキミの名前の由来参照。
    樹形:常緑低木
    葉:互生
    花:雌雄異株、円錐花序、白色、香気あり
    花期:4~5月
    果実:核果、赤色
    果期:12月~2月
    備考:
    葉を日に透かすと細かい油点が多数見え、傷付けると強い香りあり。
    葉、茎、果実は有毒で危険。口にすると嘔吐、痙攣、麻痺を起こす。昔はこの毒成分を利用して頭痛や目まいに処方したり、寄生中の駆除に用いた。

    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20211113_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20231202_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20240303_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20240331_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20241108_高山・市民の森
    ミヤマシキミ
    20241108_高山・市民の森
  • マツカゼソウ Boenninghausenia albiflora var. japonica

    ミカン科マツカゼソウ属
    漢字:松風草
    漢名:臭節草(しゅうせつそう)
    名前の由来:
    茎や葉の全体の雰囲気をマツの枝葉に見立てた「松枝草(まつがえそう)」説、
    風に揺れる花または草の姿に趣がある説などあり。
    葉:互生、3回3出羽状複葉
    花:集散花序、白色
    花期:8~10月
    果実:蒴果(4個の分果)
    習性:多年草
    備考:
    日本に自生するミカン科の植物の中で、唯一の草本。
    茎や葉の裏面に小さな油点(細胞内に油が溜まって透明に見える小さな点)あり。
    葉を揉むと少しサンショウに似た独特の臭気あり。ニホンジカはこの臭いを嫌う。

    マツカゼソウ
    20241006_高山・市民の森
    マツカゼソウ
    20241006_高山・市民の森
    マツカゼソウ
    20241006_高山・市民の森
  • サンショウ Zanthoxylum piperitum

    ミカン科サンショウ属
    漢字:山椒
    名前の由来:古くから辛いものをあらわす「椒」の字をあて、「山の辛味」という意味。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、円錐花序、淡黄緑色
    花期:4~5月
    果実:蒴果(2個の分果)、赤褐色、種子は艶のある黒色で強い辛味あり
    果期:9~10月
    備考:
    葉に強い芳香あり。
    雄花は「花山椒(はなざんしょう)」として食用にする。
    若葉は「木(こ)の芽」と呼ばれ、ツマ、薬味として使われる。葉を手で叩くのは、葉の形を崩さないで油点を壊し香りを出すため。
    熟す前の緑の果実は「実山椒(みざんしょう)」と呼ばれ、佃煮にしたり、抗菌作用があるとされ糠床に入れる。
    果皮は粉末にして「粉山椒(こさんしょう)」と呼ばれ、薬味や七味唐辛子の材料にする。また、生薬「山椒」として健胃、鎮痛、利尿、駆虫に用いる。
    材に解毒作用あるとされ、擂り粉木(すりこぎ)に用いる。
    サンショウ属の葉は、アゲハチョウ類の食草。
    イヌザンショウとの違い>
    イヌザンショウの葉の匂いは、サンショウのように良いにおいではない。
    サンショウのとげは、葉の基部両側に対生してつくのに対して、
    イヌザンショウのとげは、1本づつ、葉の位置に関係なく枝に不規則につく。

    サンショウ
    20220508_高山・市民の森
    サンショウ
    20220508_高山・市民の森
    サンショウ
    20220911_高山・市民の森
    サンショウ
    20220911_高山・市民の森
    サンショウ
    20230502_高山・市民の森
    サンショウ
    20230502_高山・市民の森
    サンショウ
    20230502_高山・市民の森
    サンショウ
    20230619_富士山こどもの国
    サンショウ
    20241013_高山・市民の森
    サンショウ
    20231001_高山・市民の森
    サンショウ
    20240428_高山・市民の森
    サンショウ
    20240428_高山・市民の森
  • コクサギ Orixa japonica

    ミカン科コクサギ属
    漢字:小臭木
    名前の由来:全体に臭気があり、葉の大きいクサギに対して葉が小さい。
    樹形:落葉低木
    葉:コクサギ型葉序(枝の片側に2枚づつ交互につく)
    花:雌雄異株、雄花は総状花序、淡黄緑色
    花期:4~5月
    果実:蒴果(3~4個の分果、自発散布)、種子は光沢のある黒褐色
    果期:7~10月
    備考:
    葉を日に透かすと全面に細かい油点が白く透けて見える。
    花は2枚1組ずつの葉のうちの、必ず根本側の葉腋に咲き、先のほうの葉腋からは花をつけないシュートが伸びる。
    枝葉に殺虫力のある成分があり、昔は便所に入れて蛆を殺した。

    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    20220410_朝鮮岩
    コクサギ
    20220504_朝鮮岩
    コクサギ
    20220504_朝鮮岩
    コクサギ
    20231001_高山・市民の森
    コクサギ
    20231001_高山・市民の森
    コクサギ
    20240310_朝鮮岩
    コクサギ
    20240310_朝鮮岩
    コクサギ
    20250105_朝鮮岩
    コクサギ
    20250105_朝鮮岩
    コクサギ
    20250105_朝鮮岩
  • キハダ Phellodendron amurense

    ミカン科キハダ属
    漢字:黄檗
    名前の由来:内樹皮が黄色い。
    樹形:落葉高木
    葉:対生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、円錐花序、黄緑色
    花期:5~7月
    果実:核果、緑色→黄色→黒色、強い臭気あり
    果期:9~10月
    備考:
    「葉柄内芽」で、葉がある時期は芽が見えない。
    主軸の先端の頂芽が夏ごろに脱落し、翌年には側芽が主軸のように伸長する「仮軸分岐」。
    樹皮はコルク層がよく発達し、触れると弾力があり暖かく感じる。
    内樹皮は鮮黄色で、非常に苦く、殺菌(抗菌)作用あり。乾燥させたものは生薬「黄柏/黄檗(おうばく)」で胃腸薬とする。
    材は木目が美しく光沢があり、加工しやすいため、家具材や床の間材、丸盆や鉢、菓子器等に用いた。

    キハダ
    20220613_高山・市民の森
    キハダ
    20220613_高山・市民の森
    キハダ
    20240428_高山・市民の森
    キハダ
    20240428_高山・市民の森
    キハダ
    20240428_高山・市民の森
    キハダ
    20240428_高山・市民の森
    キハダ
    20240512_高山・市民の森
    キハダ
    20240512_高山・市民の森
    キハダ
    20240512_高山・市民の森
    キハダ
    20240614_高山・市民の森
    キハダ
    20240614_高山・市民の森
    キハダ
    20240614_高山・市民の森
  • カラスザンショウ Zanthoxylum ailanthoides

    ミカン科サンショウ属
    漢字:烏山椒
    名前の由来:
    役に立たない大型のサンショウ説、
    カラスが種子を食べる説あり。
    樹形:落葉高木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、散房花序、緑白色
    花期:7~8月
    果実:蒴果(3個の分果)、灰褐色、種子は黒色
    果期:11~12月
    備考:
    枝や幹にあるトゲは成長とともに無くなり、イボ状突起だけが残る。
    葉の全面に褐色の油点があり、太陽に透かすと白く見える。
    一部の果序は12月下旬から自然脱落し始め、落下した果序の果肉は閉じたままで、乾燥すると果肉が割れて黒い種子が出てくる。
    果皮はミカン科特有の香り成分があるため、「香袋(かおりぶくろ)」の材料に利用された。
    若芽は天ぷらとして食べられた。
    山火事跡や崩壊地などの裸地に最も早く侵入する先駆樹種(パイオニアツリー)。
    <先駆樹種(パイオニアツリー)><シードバンク(埋土種子)>については、アカメガシワの備考参照。

    カラスザンショウ
    20220612_高山・市民の森
    カラスザンショウ
    20220619_遊木の森
    カラスザンショウ
    20231021_朝鮮岩
  • イヌザンショウ Zanthoxylum schinifolium

    ミカン科サンショウ属
    漢字:犬山椒
    名前の由来:サンショウに似るが香りが悪い。
    樹形:落葉低木
    葉:互生、奇数羽状複葉
    花:雌雄異株、散房花序、淡緑色
    花期:7~8月
    果実:蒴果(3個の分果)、褐色
    果期:9~10月
    備考:
    果実は生薬の「青椒(せいしょう)」と呼ばれ、種子の精油を煎じたものを咳止めや消炎薬とした。
    サンショウとの違い>
    サンショウの備考参照。

    イヌザンショウ
    20221112_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20221112_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231001_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231001_高山・市民の森
    イヌザンショウ
    20231016_県立森林公園
    イヌザンショウ
    20231016_県立森林公園
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
    イヌザンショウ
    20240904_遊木の森
  • イヌゴシュユ Tetradium daniellii

    ミカン科ゴシュユ属
    漢字:犬呉茱萸
    別名:ビービーツリー
    樹形:落葉小高木
    葉:対生
    花:雌雄異株、円錐花序
    果実:蒴果

    イヌゴシュユ
    20220515_その他
    イヌゴシュユ
    20220515_その他
    イヌゴシュユ
    20230625_その他
    イヌゴシュユ
    20230625_その他
    イヌゴシュユ
    20230914_その他
    イヌゴシュユ
    20230914_その他
    イヌゴシュユ
    20220917_その他
    イヌゴシュ
    20240317_その他
    イヌゴシュ
    20240317_その他
    イヌゴシュ
    20240317_その他