イチイ科イチイ属
漢字:伽羅木
名前の由来:
材がキャラ(伽羅)に似た香りをもっている。
キャラ(伽羅)は、香木の中でも特に上質なもの。
樹形:常緑低木
花:雌雄異株
花期:3~5月
種子:核果状
種期:9~10月
備考:
イチイの変種。
種子やイチイとの違いは、イチイの備考参照。
タグ: イチイ科
-
キャラボク Taxus cuspidata var. nana
-
カヤ Torreya nucifera
イチイ科カヤ属
漢字:榧
名前の由来:
古名のカエ(カヘ)と呼ばれたものが転訛した説(カエの語源は「変えず」に由来し常緑の意味?)、
葉や枝、木屑などを燻して虫除けの「蚊遣(かや)り」とした説など諸説あり。
樹形:常緑高木
花:雌雄異株
花期:4~5月
種子:緑色の仮種皮が種子を包んだ核果状、緑色→紫褐色、内種皮はかたく赤褐色
種期:翌年の9~10月
備考:
日本固有種。
葉をちぎるとグレープフルーツのような香りがする。
種子は、胚乳部分をそのまま生食して十二指腸虫(鉤虫(こうちゅう))の駆除薬とした他、アク抜きしてから炒るか、土中埋蔵して仮種皮などを腐らせてから蒸して食用とした。実は、脂肪油を35%含むリノール酸を含み、良質な天ぷら油に用いるほか、頭髪油、灯火油、五平餅のタレとした。
材は軟らかく、弾力があり、水湿に強い特性あり。大木から採った柾(まさ)目材は最高級の碁/将棋盤。
枝先を釣り用のタモ材として用いる。
<イヌガヤとの葉の違い>先端 堅さ 大きさ・色 裏の気孔帯 カヤ 鋭く尖り手で触ると痛い 剛直で光沢あり - - イヌガヤ 手で触っても痛みなし 柔らかく光沢なし カヤより大きく緑色が薄い カヤより幅が広い -
イヌガヤ Chephalotaxus harringtonia
イチイ科イヌガヤ属
漢字:犬榧
名前の由来:
木材としてカヤに比べて劣る説、
カヤに似るが核が苦くて食べられない説あり。
「カヤ」は、カヤの名前の由来参照。
樹形:常緑小高木
花:雌雄異株、雄花:クリーム色、雌花:淡黄緑色
花期:3~4月
種子:核果状、緑色→紅褐色
種期:翌年の9~10月
備考:
種子は臭気あり。
熟した種子の肉質種皮(外種皮)は、柔らかく多汁で甘味があるため食べられ、果実酒にもした。胚乳はヤニ臭く、カヤのように食べられない。
胚乳から搾った油は、冬でも凍らず、炎が明るく煤が出ないため、優れた灯明油(とうみょうあぶら)とされた。
材は堅く強靭で耐久性も高いため、縄文時代の弓材とされ、現在も輪カンジキの材料に使う地域あり。
<カヤとの葉の違い>
カヤの備考参照。 -
イチイ Taxus cuspidata
イチイ科イチイ属
漢字:一位
名前の由来:仁徳天皇が、本種に笏(しゃく)をつくる高貴な木として最高位の「正一位(しょういちい)」を授けた説あり。
樹形:常緑高木
花:雌雄異株、雄花は淡黄色、雌花は淡緑色
花期:3~5月
種子:核果状、備考の記事参照
種期:9~10月
備考:
葉や木部、種子は有毒。
肥大して杯状になった仮種皮が種子を包む。仮種皮は肉質で紅朱色になると甘味があって食べることができる。中の種子の外種皮は有毒なので、食べないように、嚙みつぶさないにする。鳥やサルが種を丸ごと食べて平気なのは、外種皮は丈夫で動物は消化できず、糞でそのまま出るため。葉や木部、種子にタキシンやタキソールなどの毒がある。
材は年輪幅が狭く、弾力性と光沢があることから建築材、家具材、彫刻材に用いた。昔は、強靭で粘りがあり折れにくいため、弓材に用いた。
<カヤとの違い>
カヤに比べて葉の先端がやわらかく、触れても痛くない。葉の裏の白色気孔帯が薄い緑で目立たない。
<キャラボクとの違い>
イチイの側枝はほぼ二列に葉が並ぶ。キャラボクは葉がらせん状に並ぶ。